終わりました!しなやかフェス2018秋が終わりました!正直、やりきったと思います。
僕は基本的にひねくれてるので、どこか重箱の隅をつつくようにダメだったところを探したい(自分に対してはね)性格です。誰の声より誰の言葉より疑う事を大事にしてます。今回もまぁもちろん細々とは改善ポイントも見えてるんだけど、それよりなによりまずは余韻に浸ってる…もうこのままここでずっと目を閉じて余韻にひたっていたい。うーん、浸ってるというのは何か違うな。時が止まったような感覚。これは一番アカンやつです。
目次
日常へ帰ろう
小沢健二は2016年の魔法的ツアーでライブ中、魔法がかかったような時間を僕らに届けてくれ、最後のMCで「日常へ帰ろう」できっちりと魔法を解いてくれました。
取引先の旅館の担当者様が大のオザケンファンなので業務解約されたらどうしよう?と相当な不安の中作ってみた魔法的ツアーのコラ画像。オザケンファンの皆さんごめんなさい!
大事なのは日常なんです。それがあるから魔法のような時間がある。だから今のこの状態は僕が一番嫌いなやつ。早く日常に戻らないと。そんな気持ちでこのブログを書いてます。でも、戻ろうとしても戻ろうとしてもTwitterのタイムラインに流れてくる #しなやかフェス2018秋 と #しなやかなフェス2018秋 の数々。なんだよ!このハッシュタグ分裂!それも含めて最高です。
しなやかフェスの始まり
去年の7月にしなやんのコンサルを初めてやった時から動き出したしなやかフェス。フェスがやりたいと聞いた時、できるだけシンプルにそのフェスが何か?をひと言で言えるようにしようと提案したところから始まり。
しなやんの想いを聞いてると、生産者と消費者の壁を壊したい。世界で最も影響力のあるきゅうり農家になる。その為に収穫時期の最も忙しい時にフェスをやる。それで僕のやりたい事が加速する…って感じで、これはまさに今もブレてないんだけど、それはちょっとフロントに置くのは違うだろうと。もっとその底にあるものを出そうぜ!って事で質問をぶつけてみる。熱き鼓動の果てにあるものが聞きたいんだよ、オレは。
フェスをやりたいと思う一番の動機
生産者と消費者の壁を壊す…これは確かにすばらしい。しなやかフェスが大きくなっていった時に、一番共感を呼ぶのはここだろうし、しなやんが伝えたいのはそこだろう。だけど、僕は動機はその裏の裏の…もっと底にある衝動みたいなもんだと思ってる。初期衝動にみせられて走り出すような…それが必要。それはいったい何だろう?
きゅうりを食べて感想を伝えるだけのフェス
この瞬間、しなやかフェスは、しなやんが作ったきゅうりを、目の前で食べてもらって感想を伝えるだけのフェスになりました。初めにきゅうりを配って、感想をもらって…後は打ち上げにしよう。どんだけ独りよがりな話なんだよって感じですけど、それがいいんですよ。「それでもいいよって来る人を増やす」これがしなやかフェスの最大の強みです。
きゅうりを配って、食べてもらって感想を聞くだけのフェス
日本中どこでも買えるきゅうりを、わざわざ三重県のアクセスの悪い山奥まで来て食べに来るお客さんと会える場所。そんなの優しい人、損得抜きで動ける人、顔が見える相手を大事にする人しか来ないじゃないですか。
で、みんなで食べる。何もつけてない生のきゅうりを…
たったこれだけの事を、どれだけ大げさにやってんだよ!!!って話ですよ、ほんと。フェスって書いてあるから、音楽フェスかと思ってきてる人がいたとしたらこの時点で「なにこれ?」ですよ。
紛れもなくきゅうりをただ、ただ食べるオープニング
この日、集まったのは大人と子供合わせて180名。前回の70人規模から大幅に増えた。過去2回の赤字運営を受けて、僕が自ら代表に名乗りをあげ、フェスのデザインをガラっと変えてリスタートを切った。
僕はしなやんの想いをできるだけ正確に具現化する場を作るという役割を担っただけ。それだけに、みんながきゅうりを食べておいしいって言ってくれてる姿が自分の事のように嬉しかった。
子供たちの目にこの日はどう映ったんだろうなぁ
きゅうりを食べた後は打ち上げ
僕はね、本当に感謝してるんですよ。この日来てくれたみんなに。しなやんのきゅうりを食べておいしいって言ってくれたみんなに。この時点でしなやかフェスは成立です。後は打ち上げ。
これだけ独りよがりな事をしてるわけですから、打ち上げは豪華です。与えてもらったものは倍にして返そう。そんな想いからしなやかフェスの打ち上げはスタートするわけです。
しなやかフェスの開会宣言からの重雄@shigeo_1110 のパフォーマンス!
美味しい〜〜〜〜〜っ!
グレイトだぜ!^ ^
今回の重雄のパフォーマンスは、神回として語り継がれそうです!#しなやかフェス2018秋 pic.twitter.com/8xCTqJKEQN— 狩野裕之(カノーん!奔走中)📪 (@HirosevenNkr) 2018年10月8日
きゅうりを食べておいしい!と言った後は鈴木重雄の全力パフォーマンスからスタート。一瞬で空気を音楽フェスに変えてくれる。これができるのはやっぱコイツしかいないんだよなぁ。
しなやかフェスは、四日市の名もなききゅうり農家が、自分の作ったきゅうりを目の前でたくさんの人に食べてもらった感想を聞きたいという、ただのエゴでできています。
だけど、結果的に多くの付加価値が生まれてます。まずは自分の根幹にある衝動に従う。どこまでもワガママでいい。それでもいいよって集まってきてくれた人で作ってるフェス。だからどこよりも優しいフェスなんです。これ、来た人は僕の言ってる意味わかりますよね?
無理に誰かの役に立とうとしなくても人には価値がある
重雄も誰よりも楽しそうだったからなぁ…
人の価値って、実はこれだと思うんですよ。無理に誰かの役に立とうとしなくても、自分に与えられた使命に従って、やりたいと思うことをシンプルにやる。すると、そこに人が集まってくる。条件付きで集まってきた人たちでなく、無条件で人のやりたい事を応援しようって人たち。そこで生まれるパワーはすごい。
イベントっていろいろあるけど、僕はこっちを突き詰めていきたい。マスに向けてクオリティ勝負で挑んでも、その分野で才能ある人に勝てる気はしないし、見てる分には楽しいけどやるのは相当の覚悟が必要。
だから、僕はSNSを使って顔の見える相手と作っていくイベントを極めていきたい。上っ面だけのつながりのフェス…とかでなくて、関係性を大事にする人たちの待ち合わせ場所。
しなやかフェスの今後の方向性
ここから先、しなやかフェスを更に大きくしていく時に、身内感の問題は出てくるだろう。だけど、覚悟決めました。だからといって、ここで誰でもウェルカムなフェスですよー!とは言わない。中途半端に一般的なものに寄せにいかない。がんばるべきは、そこでなくて普段からの関係性。それを主催者だけでなく、参加してくれたお客さん全員で作ること。
今回、僕が代表に代わってうまくいったという声もたくさんもらってるけど(もちろんそれはその通り過ぎて言葉もでないんだけど)、それ以前に今までのリピーターが「楽しいから!」って友達を連れてきてくれたところによる影響は大きいと思う。
しなやかフェスに来てくれたお客さんが、ちょっとづつ普段から関係性を作っていって、そこでできた小さなコミュニティがしなやかフェスで混ざるって感じ。これがしなやかフェスが進むべき方向だと。
もちろん、その上で飛び込んで来てくれる人は大歓迎。むしろ、そういう人たちに優しいフェスにしたい。今回、司会進行を降りたから前よりも動ける時間があって、その時に初めてきたのかなーって人に話しかけてたら、SNSで見て楽しそうって思ってきてくれたって人が何人かいた。そういう人たちの感度最高。だってメジャーアーティストなんて1人も出てないフェスに飛び込んでくるとか最高かよ。
改めて声を大にして言わせてほしい。新規で飛び込んで来てくれた人、本当に嬉しかったです。ありがとう!!!目立つ人地味な人みんなみんなありがとう。
しなやかフェスの財産とは?
重雄の不器用な生き様を歌った「一生懸命」はこの日も人の心を打った
しなやかフェスの財産は人です。
この日集まったお客さんも、しなやかフェスを盛り上げようと遠隔から支援してくれた人たちも、マジですごい。圧倒的に優しいフェス。しなやかフェスは発足から1年でこんなフェスになりました。
四日市の名もない農家が作ったきゅうりを、ただ食べて感想を伝えるだけのフェスが終わりました。フェスの代表として、まずは伝えたいのは関わってくれた全ての人にありがとうといいたい。
こう思ってるのは僕だけじゃないはず。「ありがとう」って気持ちが止まらないでしょう。
試しに上のリンクから #しなやかフェス2018秋 に関するツイートで「ありがとう」が入ったツイートを見てみて下さい。マジでハンパないから。代表としてこんな嬉しい事はないよね。どこに向いたありがとうも全部嬉しい。
この人もノリで来たらしいけど最高だったな
さぁ、このエネルギーを次はどこに向けようかな。とりあえずまだまだしなやかフェスの余韻は続きます。冒頭では現実に戻らないと…って書いたけどまぁもうちょっといいでしょ。とりあえず今日はここまで。まだまだ言いたい事はたくさんあるよ。
会場準備から開場までのタイムラプス動画。
I AM CRYING ON MONDAY
秋の空につきぬけるほど
I AM CRYING ON MONDAY
青ざめる胸は BPEAK UP#しなやかフェス2018秋 #NOKKO pic.twitter.com/7U18Pi4zty— DJわいざん|健康第一 (@yzan_travel) 2018年10月8日
秋の空に叫びたくなるような月曜日でした。