どうも、広島Kussunガレージカフェのわいざん(アフロ)と申します。
ぼくには大好きな収穫祭があります。
普段HATAKEにもTANBOにも行かないぼくが、絶対に何があっても参加する収穫祭があります。
その収穫祭には生産者の想い、魂を震わすような熱い「心」があります。
普通の収穫祭ってね。大トリは1番有名で消費量が高い大根が主役なんです。(厚生労働省:日本人における野菜の摂取量ランキングより)
でもその収穫祭は違うんです。
大トリを飾るのは、他の野菜より摂取量も収穫量(知らんけど)も低いきゅうりという野菜。
きゅうりより先輩でメジャーな野菜が、このgreen cucumberにバトンを渡すためにSYOKU(食)を盛り上げていくんです。
普通じゃ絶対にあり得ない光景。
普通の収穫祭って、イベント会社が企画・運営するんですが、この収穫祭はたった1人の農家が全部やってます。
その農家は、去年の7月に会社経営を辞め、地元四日市できゅうり農家になりました。
そこで、たくさんの試行錯誤を繰り返し、農作業の途中で出会ったある人物に、
「ナスも頼む」
と言われたそうです。
その言葉が深く突き刺さった彼は、そこから考えました。
どうやったら日本が、農業がカッコよくなるかを。
彼は農作業の傍らSNSをする中で、いろんな人との出会い、様々な考え方や価値観を知り、情報を発信することの重要性を知りました。
そのすごさを体感できる場所。
彼はSNSを使って収穫祭をすることに決めました。
「自分の作ったきゅうりを目の前の人に食べてもらって、喜ぶ顔が見たい。消費者と生産者をつなげたい」
そんな想いを込めて、彼は動き出しました。
彼の真っ直ぐでしなやかな想いに、共鳴するかのようにたくさんの人が彼を手伝い、たくさんの生産者が集結し、生産物を提供することを決意しました。
2017年、大雨の中その収穫祭は開催されました。設営も、運営も全員が素人。(うち1人はアフロ)
大雨の中でもたくさんの人が集まり、彼のエアギターも炸裂したそうです。
しかし、結果は数十万の大赤字。
続いて、翌年春に開催した同収穫祭も数十万の赤字見込み。
みんなからの寄付により、赤字は数万に抑えれたものの、彼は、自分の無力さを痛感し、人生最大のショックを受けました。
「自分はなんて独りよがりなことをしてるのだろう」
そんなことと #しなやか思考 ばかり考えるようになりました。
やたらパパ感のある男が言いました。
3月の #しなやかフェス が終わって、「次はいつだろう?」と中々聞きづらい雰囲気。すごく楽しかったのは、関わったみんなが感じてることだと思う。しなやんは、「作り直す」と言ってます。どんな風になるか、どんなであれ、応援して一緒に楽しむのは決定してます! https://t.co/AKxqTps79B
— すみへい|住田良平 (@sumihei) July 19, 2018
そう言われた彼は、自分の人生を全て懸けて収穫祭を続けることに決めました。
それから数日、彼はセミナーやったりファームを片づけたりパチンコいったりなんやかんや忙しそうです。
ただいま四日市!名古屋へ電車で行く時は駅前のパチンコ屋さんの駐車場に止めるんです。ホームまで近くて料金も安いので。でも今更ながら、これ見たら確実に「しなやかファームさんが仕事せずにパチンコしてる」って思いますよね…笑 pic.twitter.com/KjPbHHs3Aw
— しなやん 百姓 (@shinayan_way) July 23, 2018
彼の名は「しなやかファーム」という農場の代表【Shinayan】という男。
こんなに最高で、こんなにアホな人間がこの世にいるのでしょうか。
僕が出会ったのは2017年の5月。
まだアフロじゃなかった頃に出会いました。
彼のきゅうり…というかむしろエアギターを見て衝撃を受けました。
そこにはないはずのギターが、まるであるかのように激しく弾いてる姿はホンモノのアホでした。
そして、そのまわりに集まっている生産者・お客さんたちもみんな、ほんまもんの「アホ」でした。
あ、間違えた。これは正真正銘のアホでした。
こいつらね、ほんまもんの「アホ」は。
ぼくは、このアホたちをもっとたくさんの人に伝えたい。そう思うようになりました。
でも、現実的にはお金や運営的な問題が山積みになっていました。
2018年春の開催が終わり、「もう続けていけないかもしれない」という話になりました。
ぼくは、はっきり言って完全に出演者であり総合プロデューサーです。収穫祭にずっとかかわってきたけど、あくまで企画や演出のみ。資金面にはかかわってません。
でもこの収穫祭を終わらすのは「惜しい」と思いました。
僕は人にはそれぞれの役割があると思っています。
それぞれの役割に気づき、その力を使えるポジションを知ることが非常に大事だと考えています。
Shinayanは何でもかんでも「背負い過ぎ」ていました。
彼は彼の農家として、収穫祭の発起人として、活かされるポジションで力を使ってほしいと思いました。企画・運営まで彼が背負う必要はない。
ぼくは、
「ほんじゃ、オレ代表やるわ。」
と言っていました。
農業とかど素人のぼくが、まるでShinayanに重ってるように見えると思います。(収穫はやりません)
そのフェスの名前は
【しなやかフェス2018秋】
2018年の10月8日(月・祝)で開催決定です。
今回はぼくが代表を務めるので、きっちり収益化させて、ずっと継続できる収穫祭にします。
近日中にそのシステムをリリースします。もちろん、Shinayanは今まで通りしなやかフェスの「顔」として発信やコンセプトなどを決めていきます。
ぼくはそれを形にする役割を担うということですね。一緒に最高のフェスを作りましょう!
(注)このブログはオマージュです。
いやー軽いノリだけど、しなやかフェス2018秋、始まりますよ!!!!!募集要項など詳細はガンガン発表していきます。もちろん一緒に作ってくれる協力者募集!よろしくね!!