昨日の姫路から本日は京都に移動。京都駅のカフェで次の打ち合わせに備え、ゆっくりしてます。DJわいざんです。
姫路カオスナイト…楽しかったですね。このご時世だから「ライブハウスに集まってる」と聞くとまるで悪いことをしてるように思う人もいるかもしれません。
その気持ちも僕はわかります。だから「自粛ムードなんてクソ食らえだ!騒ぎすぎ!」なんて言うつもりはなく、今の状況は正解のない難しい状況なんだと思ってます。
事実として、ライブハウスは構造的に空気の循環が悪く、人が密集するので危険なのは間違いないでしょう。
僕も自身のDJわいざん東名阪ツアーは延期にしました。悔しかったし、やりたかったけど。その分、振替公演を最高のものにしてやろうと今は気持ちを切り替えてます。
そんな中、姫路カオスナイトには出演することに。見ようによっては矛盾してると思う人もいるかもしれません。
自分のイベントは延期にして、他者のイベントには出演する。どういうことなのか?って思いますよね。
出演に関して、全く悩まなかった…というと嘘になるけど、ずっと出演する方向で考えてました。
その理由は簡単で、僕の中では今回の問題は簡単に答えを二分できることではないと思ってるからです。
延期を決めた自分も本当だし、こんな時だからこそ好きな音楽を届けたいなって気持ちも本当。
一見すると相反するものが、同時に存在してる感じなんです。
そして、僕らはゼロイチで物事を決めすぎてるなって思う。
姫路カオスナイトとDJわいざん東名阪ツアー。
表面だけ見ると、同じ音楽ライブだけど、出演者やお客さん、主催者の気持ち、ライブハウスの環境なんかを細かく見ていくと全く同じではないのがわかる。
こんな風に世の中にあるものを僕らは簡単に画一化して、一様に語ってしまうけど、全く同じなんてことはない。
姫路カオスナイトは、やると決めてから徹底したウィルス対策がなされました。
入場時の除菌スプレーや転換時に空気の入れ替えをすること。全身にかけるスプレーまで。マスクの配布も。
もちろん、これをしておけばリスクはゼロになるとは言わないけど、出来る限りの対応はしていた。
DJわいざん東名阪ツアーは延期と決めてから、次を楽しんでもらう為に全力で考えてる。
姫路カオスナイトはやると決めてから、対策を全力で考えて、実行した。
僕はこの2つが相反するものとは思えなくて。
答えがない中で、決めたことに全力でコミットする姿勢が僕は好きです。
だから僕も出演するからには「今伝えたいこと」を全力で届けるパフォーマンスをしようと思いました。
本編最後に流した桃黒亭一門(ももいろクローバーZ)のニッポン笑顔百景。
こんな時代こそ 笑いましょ
笑おう 泣いたら負けだ
やけくそ 笑いましょ
応仁の乱 大ききんさえ
クリアして 現代 日本人
笑おう 未来永劫
グハハと 笑いましょ
空気なんて 読まずに 笑っとけ
笑顔(笑顔!)笑顔(笑顔!)
笑う門には 福来たる!
歌詞の一部抜粋。
最後の「空気なんて読まずに笑っとけ」のところ。
僕は現代社会を生きにくくしてるのはこの空気だと思います。
「こんな時にイベントやるの?」
「自粛ムードばかりで息がつまる」
このなんとなく蔓延する空気。そして対極にいる人といつの間にか対立してしまう。
僕は昨日来てくれたみんなに、やる以上は何かを伝えたいと思ってました。誰もが何も考えずに来てるわけではないと思うし、来れなかった人もいろんな気持ちがあると思ってたから。
応仁の乱や大ききんの時も、きっと僕らのご先祖様は苦しんだんだと思う。けど、それを乗り越えたのはシンプルに笑顔だったんだろうなって思うと、自粛だろうと開催だろうと、届けるべきはそれなんだなって思うわけです。
そんな気持ちで選んだこのニッポン笑顔百景。この曲の持つパワーは本当にすごいです。
僕もつらい時や元気が出ない時はこの曲を聞いてパワーをもらってます。
昨日は音響もかなり悪く、最後の方はステージ上で音もほとんど聞こえなくて、曲中のMCやタイミングもちぐはぐだったんすよね。
本当は笑顔百景、もっとスマートに盛り上げて届けたかった。だからよかったらYouTubeでももクロのライブ映像見てください。
▼2013年夏のバカ騒ぎ ニッポン笑顔百景
この曲の力が届いてれば嬉しいなぁと思ってます。
音が聞こえない中、全力で踊ってくれたこな子にも感謝。
改めまして姫路カオスナイトにご来場いただいた皆さん、ライブ配信の向こうで応援してくれた皆さん、ありがとうございました!
all photo by 河村ゆうすけ