ようやくです…ようやく…ももクリの余韻に浸れてます。仕事で大阪から信楽に向かう電車の中、思い出して涙がこみ上げてきましたよ。車内では急に涙を流すキモいおっさんの出来上がりです。恥ずかしくもあり、誇らしくもあるけど…やっぱり恥ずかしい一択です。
とにかく、めちゃくちゃよかったんですよ、ももクリ2019大阪が…
冬空のミラーボールというサブタイトルに相応しく、ステージ中央上部にドーーーンと輝く巨大なミラーボール。
昭和感を感じさせるネオン輝くステージ。
ピンクレディーのような銀色に輝くキラキラの衣装をまとったバックダンサー。
昭和歌謡をモチーフにした世界観。昭和から平成へ、平成から令和へ。受け継がれたエンターテインメントの形を詰め込んだショーのようなライブでした。最高だった。
とにかく楽しくて、多幸感あふれる、気分が晴れやかになるエンターテインメントショーだった。久々に歌ったレアな曲も盛りだくさんで、大満足のステージ。ももクリはやっぱりうらぎらない。最高。
じゃあなんで泣いてるのか…そこなんですよ。僕が今日伝えたいのは…
ラストで歌われたthe showに感動
僕が泣いている理由、それはラストで歌われたあの曲…
そう、the showという曲なんですね。
この曲は今年リリースされたももクロの5thアルバムの最後に収録されてる曲。オーストラリアの女性シンガー、レンカが2008年にリリースした曲のカバーらしいです。
この5thアルバムのクオリティがとにかくすごくて…間違いなく僕が今年1番聞いたアルバムだと思います。(オザケンがすごい勢いで追随してるけど)
そのアルバムのラストを飾るこの曲…僕はこの曲の持つメッセージがとてつもなく好きなんですよ。今、いちばん伝えたいことと言ってもいい。
the showの歌詞にももクロの姿を重ねる
くじけそうになるけれど
本当は怖いけど
平気なフリで 考えすぎず
人生というショー
楽しみましょう
この歌詞に多くのモノノフはこの部分にあの日を重ねるだろう。元ももクロの有安杏果が卒業したあの日のこと。
卒業ライブのラストでリーダーの百田夏菜子は僕たちファン(以下、モノノフ)にいつものようにお前らついてこい!とは言えなかった。
それは、奇跡の5人と言われたももクロが欠けてしまったということ。それを受けてモノノフ全員がとてつもない悲しみを感じてしまったこと。
そのことに関する責任感。みんなを笑顔にすると決めて活動してきたももクロのリーダーだからこそ、悲しませてしまったことへの罪悪感は、僕らの想像しきれない大きなものではなかったのかと思う。悲しみに包まれた2018年の1月だった。
それでもその年の5月、10周年の記念ライブが行われた東京ドーム。最後の挨拶で百田夏菜子はモノノフに向けて「お前ら全員ついてこい!」と力強く宣言してくれた。カッコよかった。マジでカッコよかった。
同時に、モノノフは知ってしまった。いつも明るく元気なももクロちゃん達にも悩みや葛藤があるってことを。考えてみれば当たり前なんだけど、それを感じさせないくらい彼女達はいつも明るくて楽しそうで、僕らを元気にしてくれてたから。
このthe showという曲は、カバー曲ながらそんなももクロの一面がすごく伝わる内容になっている。
人生に後悔を感じてしまう弱さもある
the showという曲のラストにこんな歌詞がある。
I want money back
これは直訳すると「お金を返してほしい」という意味になる。一体お金とはなんなのか?人生をショーに見たてて歌っているこの曲では、人生というショーに参加するために払った出演料ということ。それを返してほしいってことは人生に後悔しているという意味になる。
人生に後悔してるなんて、ももクロちゃん達からは想像もつかない表現。だけど僕は思う。これがももクロらしさだと。
完璧でなんの悩みも葛藤もないスーパーアイドルが「人生は最高だよ!楽しもう!」ってポジティブ全開で言ってるわけではない。
歌詞にもあるように、くじけそうになることもある、本当は怖い…でも、平気なフリで考えすぎず、人生というショーを楽しみましょう。そう歌ってくれてる。ヤバイ、ここの歌詞をこうやってタイピングしてるだけで目頭が熱くなる…
絶望を味わって、それを乗り越えているももクロだからこの言葉に説得力がある。深い共感を呼ぶ。がんばってみようと思える。そう思いませんか?
このももクリでは歌われなかったけど、暗い週末の歌詞だってそう。週末ヒロインを名乗るももクロが、週末を黒いと表現している。そのことに僕は驚いた。驚いたと同時に、なんて人間らしいアイドルなんだと思った。
吐くだけ毒を吐いて
泥に埋めたあとは
私のなかの弱さよ 去りな、沈黙へ
黒い週末では、この歌詞にあるようにネガティブな週末への思いを封じ込めて戦うように歌ってる。僕はこの曲を聞いた時、ももクロちゃん達も嫌なことがあるけど戦ってるんだなって感じた。それが言えるってすごいなって思った。
the showを歌うももクロちゃんたち。戦い続けて、自分たちの夢を叶えてたくさんの人を笑顔にしてくれた…その先で味わった本当の絶望。人生はまるで迷路みたいと感じ、どうしたらいい?と悩んだのだろう。
人生というショーを楽しみましょう
世界を照らす
太陽は Spotlight
だけど何かに追われる日々
みんな楽しむことを忘れてる
世の中は優しい。けど、何かに追われて、楽しむことを忘れてしまってる日々。同じように感じてる人も多いのではないかと思う。大事なのはまず楽しむこと。この曲が伝えてくるこのメッセージが僕はたまらなく好きだ。
人生をショーに例え、その出演料を返してほしい。人生に後悔したこともあるとももクロちゃん達は歌う。誰もがそんな経験があるはず。けど、すぐさまこう歌ってくれてる。
Just enjoy the show
人生というショーを楽しみましょう。難しく考える必要はない。ただ、楽しめばいい。
そんなことを自分たちのストーリーと重ね合わせ、優しい歌声で伝えてくれてる。本当に優しい歌声なんですよ…こんなに気持ちよく聞ける曲はそうそうない。
僕が5thアルバムで1番好きな曲です。
ありがとうももクリ2019大阪
今回のももクリではアンコールラストにこの曲を歌ってくれました。アルバム全曲を曲順通り歌った東京キネマ倶楽部を除けばライブでは初披露。
昭和歌謡をテーマにした世界観にぴったりの演出。大きめのソファに4人が横一列に座って、右手に風船を持つ。
座ったまま、小節ごとに足を動かすだけの演出で歌う。この演出がすごくよかった。僕はこの曲をずっとライブで聞きたかった。ずっと待ってた。
それがこんな最高の演出で歌われるなんて。想像していたより更に上をいく演出。
今回のももクリ2019大阪は、例年のももクリとは少し色合いが違った。プライドのテーマで始まり、どこかピリッとした緊張感あるステージがももクリのイメージ。今年も当然同じような演出で始まるものだと思ってた。
しかし、今年はプライドのテーマではなくビートボックスでスタート。続いてMCを務めた中山秀征さんが登場。例年のような緊張感が全くない。どちらかというと緩い感じ。恐らくもう緊張感あるももクリはもう必要ないということなのかな。それとも後に控えている埼玉では例年のような演出にガラッと変わるのだろうか。
例年の緊張感あるももクリが見たかったって声もあるかもしれないけど、僕は今回のテイスト好きだなぁ。めちゃくちゃ楽しそうだったし、ライブ全体がthe showで終わるのにぴったりな世界観だった。the showに向けてライブが進んでいった感じだった。
夏のももクロマニアでthe showがなかったのが残念と思ってたけど、結果的にこの形で初めて生で聞けてよかった。
the showを歌い終わったあと、MCを務めた中山秀征さんが登場。4人にショーの感想を聞く。楽しそうですごく気持ちが暖かくなった。
話が終わって…4人が風船を手放す。4色の風船が空に吸い込まれていき風船を目で追ってると…会場が暗転してショーが終わり。間髪入れずにエンディングムービーが流れる。モニターには風船のアップが映し出されている。カメラが引くと…控室でももクロちゃんたちが風船を持って並んで座ってるシーン。こうしてももクリ2019大阪は終わった。楽しかった。最高だった。ありがとう、ももクロ。
最後に
数年前はひとりで参戦して、余韻を噛みしめながらひとりで帰るももクロのライブだったけどTwitterを始めて変わった。
ももクロを元々好きな人、僕の発信を見て好きになった人、その好きになった人の影響で好きになった人、YouTubeのネタにされた人。
好きなことを熱く語り合えるって楽しい! pic.twitter.com/PA0cjK3VlG
— わいざん(横山文洋) (@yzan_travel) December 7, 2019
今年、僕はYouTubeでももクロの魅力を発信し始めた。そのおかげで、身近な友達もライブに参加するようになりみんなで楽しむことができた。これが中々嬉しかった。好きなことを熱く語り合える友達がいるのは嬉しい。
一年前まではたかがアイドルと過小評価していたももクロ。でも彼女らの歴史を追いその背景を知りその魅力に惹かれたファンの方々を見るにつけ彼女らとその取り巻くファンのプラスのオーラの強さに気づきます。巻き込まれれば巻き込まれるほどにその魅力の奥は深い。飛び込んで良かったとボクは思います pic.twitter.com/2jV3gRxbrL
— イトーちゃん (@SOMASOMA0416) December 7, 2019
他にも、会場でYouTubeを見てくれてるって人からたくさん声をかけてもらった。鹿児島から来たとお土産をくれた人も、見てほしいからとまるごとれにちゃんのBlu-rayをプレゼントしてくれた人も。初参加となった友達の楠さんに事前に法被やパーカーなどを送ってきてくれた人もいる。
ももクロを好きな人は優しい。みんなももクロを好きで、自分ができる形でももクロを応援している。目がめちゃくちゃ輝いている。やっぱりね、いつも見てますって言ってもらうと嬉しいんですよ。声かけてくれたみなさん、残念ながら会えなかったけど探してくれたみなさん、本当にありがとうございました。
好きなことを1人で楽しむのもいいんだけど、複数人でシェアすると喜びがもっと大きくなる。SNSやYouTubeがあるおかげで、僕らは好きなことでつながれる。
人生というショーを楽しみましょう。
この言葉が強く残った2019年のももクリでした。楽しかった、ありがとうございました。
全体の感想は動画で話してます。よかったら見てね。
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