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情報を届けるには自分という人間に興味を持ってもらった方がいい|SNSでの情報の伝え方

広告が通用しなくなった今、どうやって情報を届けたらいいのか?

島根県出雲市にある多伎町にて講演をしてきました。昨年末に、多伎町の魅力を伝えたいという相談を受け、企画を提案してきたのですが、そこで絶対に忘れてはいけないのが、企画のおもしろさ・良さとそれが伝わるかは別問題という事です。これ、絶対に忘れてはいけません。

そんなわけで、まずは伝えるという事をテーマに講演をしてきました。そこで話した内容を一部ではありますが、ブログにてまとめております。情報を届ける為には、自分という人間に興味を集めた方がいいという話です。

広告が通用しなくなってきている

この日、まず話させてもらったのは、広告が通用しなくなってきているという事。そして、それはもう他の誰でもない消費者である皆さんが一番よくわかってますよね?って事です。

  • TVCMを真剣に見る事がありますか?
  • 雑誌を広告と思わずに真剣に読めますか?
  • YouTubeに流れるCMをスキップせずに見れますか?
  • WEBに出てくる広告に不快感を感じませんか?

まずはこんな事を聞いてみました。これに関して、参加者の全員がNOでした。情報慣れした消費者は、もう広告=いいものではないって事が身に染みてわかっているんですね。

僕は前職の楽天トラベルで広告を売ってました。そこで、どうやったら広告の効果を出せるか?を考えながら提案し、その結果を見たり、トライ&エラーを繰り返していくのが楽しかった。それが2011年から2015年くらいまでの事です。

ところが、段々とその広告に違和感を感じるようになってきました。元々、ただ広告を出すだけでは全く意味はなかった。だけど、そこに工夫や手間をかける事で、効果に結びつける事ができるなって手ごたえがありました。それを考えるのがまた楽しかったんですが。

だけど、いよいよそういう問題ではなくなってきました。「人気宿」とか「おすすめプラン」とか特集しても、「これ、もう絶対ユーザーには広告だってバレてるよな…」って思うし、反応もシビアになってくる。

それでも広告には効果があると言って売り続けていくのは、ちょっと消費者もお客さんもナメてんじゃないのか?と思うようになりました。このままじゃマズイなって。そんな理由から僕は楽天を辞めて、マーケティングのやり方を変えていこうと思ったのです。

これからの時代の伝え方

時代はSNSに注目が集まってました。そうなると、みんな考える事は同じ。注目が集まるところに広告を出そうとするのです。多くの人がTVを見てるからCMを出す、たくさんの人がこの雑誌は読んでるから広告を出す、そんな感覚ですよね。わかります。僕も初めはそう考えました。

だけど、ちょっとSNSをユーザー目線で見てるとわかります。「広告ってウザいな」って。SNSって、そもそも友達とコミュニケーションする場なわけですから、そこに求められてない一方的な広告を打つ事が、いかに無意味であるかという事。ましてや、SNSは入ってくる情報を簡単にコントロール(ブロックやミュート)する事ができます。

そんな風に見ていると、Twitterのフォロワーが何万人いようと、投稿に反応ない人が滑稽に見えてくるのです。むしろ数が多い事で自分の価値を下げてるなって。「私は求められてない一方的な投稿を繰り返し、フォロワーさんから無視されてますよ」という事を大々的に宣伝してるようなものです。SNSで宣伝を繰り返すのは意味ないなってすぐに思いました。

SNSで伝えるっていう事を勉強したいなって思い、楽天トラベルを退社。独立して藤村正宏先生のエクスペリエンスマーケティングを学びにエクスマ塾へいきました。そこで藤村先生の話を聞き、やっぱりこの感覚は間違ってないなと思いました。伝える工夫をしていこうと決めました。

Marketing is entertainment!

では、伝えるのにはどうしたらいいか?僕はそこにエンターテイメントを掲げる事にしました。別に僕がエンタメを掲げようと誰にも迷惑はかけないはずなのに、当時めちゃめちゃバカにされましたね。だけど、バカにしてくる人は仕事はマジメにやらないといけないもので、楽しんでやるなんて許せない!という人ばかりでした。そんな価値観もわからなくはないので、それはそれでいいと思います。

だけど、僕は思うんですよ。SNSのおかげで、今や発信は特定の層に与えられた特権ではなく、消費者と企業は対等になったと。消費者は企業に対してNOが言えるようになったわけです。そうなると、一方的にコントロールするような情報発信に対して、なんとなく感じていた違和感をカウンターとして発信する事ができるわけです。

集客に苦戦している時に、消費者を煽ろうとして、大人気セミナー!残席残りわずか!申し込みはお早めに!とか言っても、当日参加した時に5人とかしかいなかったらこう思うわけです。「あいつ、嘘つきやがったな」と。そして、いとも簡単にそれはSNSで発信できるわけです。

今までのマーケティングは、どこか消費者の心理をコントロールするようなところがありました。だけど、もうそれは通用しないのです。囲い込まれる事、コントロールされる事にNOが言えるようになっている。そう考えると、すごくシンプルですが、楽しそうなところに人は集まるようになると思いませんか?

エンターテイメントとは、人を楽しませるという事です。情報発信も、独りよがりのものではなく、見ている人に楽しんでもらえるような形にした方が絶対にいい。消費者と一緒に楽しみながら情報を伝えていく。コミュニケーションをしていくという事ですね。これが僕の考えるエンターテイメントです。目の前の人に楽しんでもらう事は、ビジネスの基本ですよね。

目の前の人を楽しませるという事

目の前の人を楽しませる発信というのは、決して難しい事ではありません。広告を売っていた時代から徹底して変わらず思っている事があって、それは「消費者が最強」って事です。答えはいつも消費者が持っているのです。誰もが消費者として生きていく中で、いろんな選択をしていると思います。その選択にある理由が、誰かの役に立つ事につながるのです。

例えば、僕は仕事柄外出先でパソコンを使う事が多く、コンセントが自由に使えるお店って重宝します。なので、ただ飲食店に入って「今、ランチなう」と発信するだけでなく、このお店はカウンター席にコンセントがあるのでパソコン作業するのに最適です。カフェタイムもあるので、13時過ぎくらいからは比較的空いててゆっくりできますよ~とか、自分が消費者としてそのお店を使う理由を発信すればいいのです。

ミルクティーの中からこれを選ぶ理由をツイート


どんなものでも、選んでる以上は自分なりの理由があるはず。それをつけ足してあげるだけで、誰かの役に立つ投稿になるかもしれません。そして、その投稿を見て「あ、これ私もわかるな~今度買ってみよう!」と共感してくれた人はこうおもうわけです。「●●さん、教えてくれてありがとう!」って。

まぁミルクティーのツイートはそんなにいいねもついてないんですが、ゼロじゃない以上、誰かは共感してくれてるはず。この積み重ねですね。大事なのはこれを楽しみながらやる事です。ふつーにこうやって人とコミュニケーションをとっていくのは楽しいですけどね。

これが積み重なっていけば、この人の発信は見ていて楽しいなって思ってもらえるようになり、そこで初めて自分の言いたい事が伝えれる下地ができるわけです。

自分自身に興味を持ってもらう事が大事

情報が溢れてる時代です。インターネットにどんなに自分が「これはすばらしい!」「これはおもしろい!」と思って発信したところで、そんなものはありふれてるのです。この成熟した日本で、自分だけが特別って事はない。

であれば、大事なのは自分という人間をわかってもらって、「この人の発信は見てておもしろいな、信頼できるな」という状況を作ることが大事になってきます。これができて初めて、自分のやってる事が伝わって、そこで企画がおもしろいかどうか?が問われるわけです。


140秒の動画でこの事を話してるのでよかったら見てください。140秒って言ったら2分20秒ですよ。カップ麺を食べる時なんかに活用してください。足りない40秒で感想をツイートとかしてくれたら完璧!

講演依頼お待ちしております

多伎町の講演では、こんな感じの事をお話させていただきました。これはほんの一部ですけどね。事例は全て僕が行動して、実際に体験した事から話してます。独立してここまで、いろいろ動いてきたので話せる事はたまりまくってます。

そんな話が聞いてみたいなって方は講演依頼もお待ちしてます。DJの事ばかり言ってましたが、何と言ってもこちらは本業なので依頼があるとキチンとやらせていただきます。2時間10万円、3時間15万円で承っております。

依頼内容、日時、場所などを送ってもらえたら折り返し連絡させていただきます。

多伎町の景色を一枚


多伎町のこれからの発信が楽しみですね~。田舎育ちだった僕は、地方を活性化する仕事がしたくて楽天トラベルに入社したという事もあるので、こんな風に自治体に関わる事ができて嬉しいです。やりたい事がどんどん増えてくなーこれもSNSで自分を発信してきたおかげ。いい時代に生まれてよかった。

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