わいざんオンラインサロン

【セミナー事例】購買動機が商品スペックから人へと移ってると感じた日|二年越しでクラウドファンディングの裏側を公開!

先日、姫路にて久々にSNSマーケティングセミナーを行いました。この日のセミナーは僕にとって思い入れの深いもの。何故かと言えば主催の福岡加奈さんとは、ちょっとばかり深い縁があるのです。

二年前のあるエピソードで、僕は購買動機が商品スペックから人へ移り始めてると感じました。姫路のセミナーでは、それをとにかく伝えたかったんです。

姫路でぼくのセミナーを開いてくれた加奈さん

姫路で地域コミュニティを運営している福岡加奈さんとは?

レンタル&コミュニティスペース はこプラスオーナー

このロゴひとつ取っても様々な想いが込められてるのを僕は知ってる

福岡加奈さんは、姫路ではこプラスというコミュニティスペースを運用されてます。

はこプラス…

この名前を聞いた時、なんではこプラスなんだろ?って疑問でした。実は。はこプラスとは…

はこ = □ プラス = +

を指していて、これをくっつけると…

『叶』

という意味を成すんですね。それだけではなくて、この□をどんどん重ね合わせていくと〇になる。それは循環を表してるのだそう。はこプラス単体でやるのではなく、地域全体で、まち全体で、たくさんの人を巻き込んでやっていくというイメージを表してるそうです。

というか、なんで僕がこんなに詳しく知ってるのか…多分本人もびっくりしてるんじゃないでしょうか?

加奈さんは、Twitterでつながってから発信を見てるんですが、このはこプラスを作る為に日々全力で行動してるって感じのパワフルなお母さんです。

2017年11月17日にオープンしたはこプラス

ロゴは横バージョンもあるらしい

はこプラスは昨年の11月にオープンしてます。その時、オープニングパーティーがあって、その募集をしてたんですが…実は、僕はこのオープニングパーティーに行けないかめっちゃ調整してたんです。多分、加奈さんも初耳だと思いますが(笑)

こういう時、僕は絶対に相手のエネルギーを削ぎたくないので、確定するまで言わないし、ましてや「行きたかった」なんて言えるはずがない。本気でやってるのが伝わってたから、当日行く以外に選択肢はなかったわけです。

結局、その日に大阪でセミナーが入ってしまって、姫路に行くのは難しくなってしまったんだけど、無事にオープンした事に対して密かにおめでとう!って思ってたんです。

今回のセミナーの利益をはこプラスの運営費に

今回のセミナーは交通費だけで受けました。元々は、サロンメンバーのオフ会を岡山でやりたい…サロンメンバーであれば交通費のみでやりますよ!ってツイートに加奈さんが食いついてくれて決まったんですけど、加奈さんはサロンメンバーではありません。そこは言わずとも理解してもらってて、日程が決まった後にギャラはいくらで考えたらいいか?って連絡をもらいました。

その時に、ふとオープンパーティーに行けなかった事を思い出して、僕がセミナーすることで利益が出たら、それをはこプラスの運営費として寄付しようって思ったわけです。

集合写真には帰ってしまって写れなかった人がいますが、20人くらい集めてくれました。交通費分だけいただいて、それ以外は1年遅れでのオープン祝いです。伝えた交通費よりちょっと多く入ってたけど(笑)

なお、僕の経理をやってくれてるぽこみちには無断でやりましたが、あいつならわかってくれるでしょう。

この日伝えたかったこと ~購買動機が商品スペックから「人」へと移ってる~

今回のセミナーで使ったスライドの1枚

これは、その日に使ったスライドなんですが、僕がこの日伝えたかったのはこれ。当日参加してくれた人はわかると思いますが、ここにいくまで相当な時間を使いました(笑)

セミナー開始1時間ちょっとでようやく本日の伝えたいこと

これは、僕がセミナーでよく使ってる事例なんで知ってる人も多いと思いますが、2年前の9月22日にあるfacebook投稿から実際に感じた学びなんです。

お客さんの購買動機は商品スペックから人へ移ってる。自分がどんな人であるかをどう伝えればいいか?それを考えるきっかけになった大事なエピソードです。

キングコング西野さんのクラウドファンディングのリターンをクラウドファンディングで集める

僕にとって忘れられないエピソードのひとつ

西野さんのトークショーの権利を手に入れたい

そのエピソードが何かというとこちら。キングコング西野さんがえんとつ町のプペルの個展を無料開催する為の費用をクラウドファンディングしていたのですが、そのリターンのひとつであるトークショーの権利を買う為に僕がクラウドファンディングのクラウドファンディングをしたという話です。

キングコング西野さんのトークショーを開催できる権利!
クラウドファンディングで行われてるこの企画。
めっちゃ支援したかったけど、今手元に30万も余裕はない…
そこで、クラウドファンディングの資金をクラウドファンディングします!

どこでやるんだよ!
とか、
いつやるの?
とかヤボな事を言わず、一緒に楽しめる人だけ支援お願いします(笑)

支援頂ける方はコメント欄に金額を記入して30万達した後に銀行振込みお願いします。
支援は1円からでオッケー。
リターンは僕が心を込めて手紙を書きます。
1万円以上の支援で、希望であれば一緒にこのイベントの企画とスタッフやりましょー!

実際に投稿した文章はこちら。クラウドファンディングのプラットフォームを使わずに、facebookへの投稿でやってしまったという話です。

投稿した後は恐怖でしかなかった

これ、今だから言えますが、当時は投稿した後にふるえが止まりませんでした。独立して、本格的にfacebookを始めてから半年ちょっと。僕なりに発信を工夫して、いろんなつながりが出来たり、仕事をしてきました。

そこに、まさか30万ないからお金をくれ!という投稿をするわけですから。さすがに恐怖でしかなかったです。

でも、僕はずっと西野さんの考え方に憧れてて、一度でもいいから一緒に仕事ができたら得るものが大きいはず…と思うとどうしても欲しかった。ただ、30万も余裕がなかった。

リターンは1万円でスタッフができる権利。今でこそ、お金を払って働くという価値観も定着してきつつありますが、当時はまだこんな事やってる人は西野さんくらいしかいなかった。

これを投稿する時、僕は子供のマイコプラズマ肺炎がうつって、熱が39度くらいありました。なので意識が朦朧としてたんです。最悪、そこに逃げてしまおうと。いや、あれは正常ではなかったんですと言おう。そのくらい怖かった。

その日の朝のツイートはこちら

投稿後、鳴りやまぬスマホの通知…

そんな恐怖におののきながら投稿した後、僕は思った。「ああ、これ終わったな」と。

今までがんばってきた信用とかイメージとかが、全部崩れて相当叩かれるんじゃないか?と。「facebookでお金をくれ!」だなんてサイテーだ!と。散々言われて僕はSNSの世界から退場するんだ…そう思いました。

補足

実際そう思ってた人もいるようですし、今もいます。もう2年も経つのにかわいそうに…

投稿してすぐ…スマホの通知がすごい勢いで鳴り始めました。ああ…ほら見たことか…これは完全に炎上やろ。そう思って恐る恐るスマホの画面を見てみると…

止まらない「支援します」コメントの嵐

そこにあったのはクレームではなく「支援します」のコメントでした。しかもそれが続く。止まらない。どんどんそれが続いていく。

おかしいなって思ったのは、その支援してくれてる人たちがfacebook友達ではなかったこと。これはどういうこと?

まだ友達が「あいつしょーがねーなー」って思って支援してくれてるんならわかる。だけど、コメント欄に並ぶ名前は半分くらいが知らない人の名前だった。それも支援金額が1万円…

正直、何が起きてるかわからないまま「ありがとうございます!」のコメントを返すので精一杯。

そして、あれよあれよという間に、投稿からわずか4時間で30万達成!最終的には38.5万円の支援金が集まりました。

熱を冷やすために使ってた僕のアイスマクラは、もう止まらない通知でオーバーヒートしたスマホを冷やすのに使ったほどでした。

お礼のメッセージのやり取りで気づいた大切なこと

購入後、残り2人に。ギリギリのところで購入できました。

トークショーの権利は無事に購入。興奮冷めやらぬ中、僕は支援するとコメントくれた人にひとりひとりお礼のメッセージを送ってました。動揺はしてたけど、僕もマーケッターのはしくれ。なんで知らない人が僕に支援してくれたんだろう?そこを解き明かさなくてはなりません。

ただ、なんで支援してくれたんですか?とダイレクトに聞くわけにもいかず…そりゃそうですよね。いや!お前が支援してくれっていったんだろ!ってツッコまれたら失礼だし…なので考えうる可能性を探りにいきました。

仮説1 西野さんが好きでこういうチャンスを待っていた説

まず考えられるのがこれ。西野さんのことがもともと好きで、僕と同じようにトークショーに関わってみたかったから支援した。というかこれやろ。これしかないやろ。

そう思って「西野さんの事好きなんですか?」って聞くと…

『いや…そんな好きでもないですけど…』って返ってきた。なるほど。これは違うのか…

仮説2 えんとつ町のプペルという作品に惹かれた説

となるとこれか。西野さんの事は好きって程でもないけど、えんとつ町のプペルという作品に惹かれてて協力してくれたのか!これや、これしかないやろ。

そう思って「あ、じゃあえんとつ町のプペルが好きなんですねーいいっすよねー」って聞くと…

『いや、プペルはこの投稿で初めて知りました』って返ってきた。な、なるほど…

わかんないのでストレートに聞いた時に返ってきた衝撃の答え

もうわからん!考えてもわかんないのでもう聞いてみよう!

一度は飲み込んだその言葉が思わず出てしまった。「え、じゃあなんで1万円も支援してくれたんですか?」って。そりゃ気になるでしょう。知らない人が、なんで見ず知らずの僕に1万円も支援してくれるんだ!と。すると、返ってきた答えがこれ。

 

『わいざんさんの事が好きで、応援してるから支援しました』

 

LINEスタンプぽんこつオールスターズ第二弾間もなく発売!

いやいや、ちょっと待ってください。だって、僕のこと…知らないですよね?

『いえ、いつもfacebookの投稿見てて、なんだか元気もらえるなぁと。だから、わいざんさんが何かをしようとした時には、なにかできたらいいなぁって思ってたんです。』

ここでようやく僕はその時、起きてることの本質を理解しました。

購買動機が商品スペックから「人」へと移ってる

しつこいようですが、ぽんこつオールスターズ第二弾間もなく!

クラウドファンディングに支援してくれた理由…それは、西野さんと一緒にトークショーができるという商品スペックではなく、僕という人を応援したいという理由だったのです。もちろん、トークショー自体に魅力を感じて支援してくれた人もいました。だいたい半分くらいでした。

これは、僕には衝撃の出来事でした。そして、この日までSNSに個を発信するという事を続けてきて、間違ってなかったんだなって確信した日でもあります。

僕が投稿してきたことは、本当になんてことない事ばかり。ただ、発信の先には必ず相手がいるという事だけは忘れないようにしてました。この投稿は何のためにしてるのか?日常のちょっとした笑いになればいいなとか、誰かの元気になればいいなとか、気づきになればいいなって思うようなことを投稿してきました。

それを受け取ってくれてた人がいて、こんな風に僕が声をあげた時に現れてくれたわけです。これは本当に価値観をハンマーでぶっ壊すくらいの衝撃でした。

これが、僕が時代の変化を感じた日のエピソード。SNSでは、個を発信して「あなたから買いたい」と言われるようになろうと確信したきっかけです。

クラウドファンディングを通じて生まれた福岡加奈さんとの縁

冒頭で書いた加奈さんとの縁。実はこのクラウドファンディングを通じて生まれたものでした。加奈さんが支援してくれたうちの一人なのか?いえ、違います。そうではないんです。

実は、この僕のクラウドファンディングのクラウドファンディングを見て「おもしろい!その手があったか!」と、丸パクリして行動に移して、同じように30万円を集め、西野さんのトークショーの権利を購入した人なんです。

しかも僕の投稿よりも雑!

僕は、このクラウドファンディングのクラウドファンディングをすることで、ある程度叩かれました。なので、後に続いてくれた人がいたことが嬉しかったんですね。

補足

このクラウドファンディングのクラウドファンディングは、元々別の方がやってたのを僕が参考にやったものです。成功したのが僕が初という事で、アイディアは転用なんですね。

他にも数人、後に続いてクラウドファンディングのクラウドファンディングをやる人が出てきました。そして、今では割とスタンダードな手法になってます。むしろ、真新しさを感じないと言われることすらある。時代の変化っておもしろいものですよねぇ。

あれから二年。西野さんのトークショーをやりたいという想いで動いた加奈さんの前でこのエピソードを話すことができました。それが嬉しかったんですね。これほんとに。

なので、ちょっといつもより緊張してたかなぁ。自己採点では80点くらいのトークパフォーマンスでした。でも、すごく感慨深かったんです。

大事なのは継続すること

https://twitter.com/elevenadgjm/status/1042318904641482752

わいざんのセミナーは飲食店の予約が満席になる効果もあるらしい

最後に大事なことを。僕は各地でSNSセミナーをやってきましたが、その場で話を聞いた人はだいたい感動して「よーし、SNSをやろう!」ってなります。だけど、実際に続くのはほんの一握り。マジで一握りです。ほとんどの人はやめていく。

セミナーでも話した通り、SNSが全てを解決してくれるなんてことはないです。あくまで、自分がやってる事をSNSに載せることで、リアルが加速する加速装置なんです。

発信を良いように見せようとすると、時間がかかる。時間がかかると後回しになる。そして続かなくなります。

でもね、これチャンスと捉えてほしいんですよ。続かないってことは、競争する相手も少ないってことです。効果がすぐ出てくるものは、競争相手も多いってこと。SNSは本当にあなただけの方法があって、あなただけの効果がある。それがおもしろいところなんです。

あなただけのやり方があって、あなただけの効果が現れる。それがyour marketing

二年前に同じようにクラウドファンディングのクラウドファンディングに挑戦し、今も発信を日々続けてる加奈さん。SNSがないと、この日のセミナーは実現しませんでした。僕は、このセミナーを通じて得たものがたくさんあります。それだけで、SNSやっててよかったっていえる。

この日、姫路で僕の話を聞いてくれて、SNSを本格的にやってみよう!って思った人が2年後に、何か予想もしなかった結果を出してたらいいなぁ。そう思わずにはいられません。

いいセミナーができたと思います。なので後はやるだけです。無理にカッコつけなくていいので、あなたがやってる事をそのまま無理なく発信してみてください。

いやーーーーーやっと二年前のこのエピソードがブログに書けました。いい節目になった。また引き続き継続して発信がんばっていきます!あなたも続けてみてね!

また姫路に行きたいなぁ…って思ってたら11月1日にこんなイベントがあるらしいですよ!
hide × わいざん 黒夢Night チケット

こちらのイベント…ただのDJイベントと思うなかれ。重要なのは初めの1時間のトークです。ここで僕がなぜ今のような反骨芯だとか、自分を貫く強さを持てたのか?そこには間違いなく黒夢の存在があります。

さらに、黒夢は販売戦略的にも長けてました。それらは今も充分通用する考え方です。それらを余すことなく話した後に…実際に黒夢の音楽を聞いて体感してもらう。

こんな学び、体験は他にない!チケットはまだまだ7枚らしいです!もっと来てくれ!

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