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思考停止の恐ろしさ。単語脳について考える。

それにしても、思考停止とは恐ろしい。

マニュアルを作ることは、業務によってはそれを円滑にする為には必要なのかもしれないけど、僕はどうしても昔からそれに魅力を感じない。

予め様々なパターンを想定して、この場合はこうするようにする。

多くのお客さんを流れよく捌くことはできるかもしれないけど、やっぱり感動はそのマニュアルを超えたところにあるんじゃないかって思ってしまう。どちらも良い悪いはもちろんあって、ケースバイケースの前提での話ですよ。

マニュアルをベースにして、相手の立場を慮って業務ができるようなお店は本当に素敵だなって思いますよね。

思考のマニュアル化

ただ、最近思うのは、思考までもマニュアル化してしまうのはどうだろうということ。

例えば、ある特定の単語を悪いもの、ネガティブなものと決めつけてしまって、それに関する文章や発言だと、内容などまったく感じ取らずにすぐに批判の対象にしたりすること。

これを、お笑い芸人のキングコング西野さんは「単語脳」と呼んで痛烈に批判していたけど、僕もまったくもってその通りだと思う。

例えば、死に関する内容を話せば、全てがネガティブな投稿だというのは、あまりに浅はかすぎやしないだろうか。

誤解を恐れずに言えば、戦争は悪だと言い切るのは、あまりに時代背景や他の事情が見えてないと言わざるをえないのではないだろうか。

物事には、必ず良い面と悪い面の両面がある。

ひとつの物事に対しても、見方を変えれば良いことも悪いこともある。

自分から見て、都合が悪いような納得いかない事を言っている人でも、あちら側からみればきっとあちら側の言い分があるのだろう。

このように、物事には必ず立場が違う人の意見などがあるわけで、その単語だけで良い悪いを判断することなんてできない。

大事なのは、単語の背景にある、その人の言いたい事をしっかり読み取ること。

その上で、内容に共感できるかできないかは、人それぞれだしそこに関してはまったくもって自由だと思う。

自分の中でネガティブに位置づけている単語が出た時点で、まるでマニュアルのように判断してしまう。

それは、あまりに相手の事も自分の事も軽く見ているのではないかってつくづく思うのです。

単語ではなく、文章を読むようにして、人の思いをくみ取れるような生き方をしたいものだと思います。

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