昨日は島根県の出雲で旅館のコンサルが2件でした。どちらも楽天時代から大好きだった個性的なお宿。
その頃からのご縁で、独立した今もつながりを持たせてもらってます。
まずは、はたご小田温泉さん。
昨年、楽天トラベル朝ごはんフェスティバルで島根県1位に輝いたちりめん山椒が、Twitterで話題になってるあのはたご小田温泉です。
このように、たくさんの感想ツイートをいただいてます。
本当にありがとうございます!
打合せの時に、このちりめん山椒ですごくびっくりした事があって。
なんとですね、電話でちりめん山椒が話題になってるけど買えるの?って問合せがあったそうです。
これ、めちゃめちゃびっくりしました。
本当にSNSでのつながりは、マスを凌駕してるなって感じました。
はたごちりめん山椒については、こちらのブログを参照して下さいね。
そして、湯の川温泉草庵さん。
こちらは、今年の4月からSNS限定の販促コンサルをさせてもらってます。
宿泊のお客様は、こんな素敵な貸切風呂にひと晩中入りたい放題です。
宿内には社長の好きな調達品で溢れて、まさに好きが集まったお宿です。
ここは、楽天時代にすごく印象に残ってるエピソードがあって。
広告を出す時、写真をどれにしようかの打合せで社長にどれがいいですか?って聞いた時に…
「全部息子のようなもんだから。どの写真も好きで選べないよ。」
と、言われたんです。
そして、この言葉通り、館内はどこも素敵で、どこを切り取っても絵になる。
この言葉で、すごく好きになった宿なんです。
そんな宿と仕事ができるなんて本当に嬉しい限りです。
最近気にしてたこと
実はちょっと気にしてたことがあります。
それが、同じエリアで旅館のコンサルをするという事。
僕としては、宿はそれぞれ個性が違うんだから、エリアが同じでも同じ商品だとは思ってなく。
あくまで、その宿の個や良さを引き出して伝えていくというスタイルなので、問題ないと思ってます。
気にしてたのは、宿の人がそれをどう思うんだろうなぁってこと。
僕は本気で問題ないと思ってるんですけど、やっぱりいい気はしないんじゃないかなぁって気にしてました。
今、僕のコンサルを受けてくれたお客さん限定で、Facebookで秘密のグループを作ってます。
そこで、コンサル後のアフターフォローをやってます。
SNSやマーケティングに関する事は僕が対応し、WEBの技術的な事はほそみちが対応するという感じで。
単発のコンサルでは、その後のフォローって難しいなって思ってました。
個別対応はさすがに時間をとられすぎるなぁと。
でも、この補講チームでのオープンなやりとりなら、間接的に見てる人に気づきを与えれるかもしれない。
FAQがそこに蓄積されていけば僕らの資産にもなるので、試しに始めてみたものです。
正直に言うと、まだ、そんなに積極的に質問が出てるわけではないのですが、ここを育てていきたいなって思ってます。
ゆくゆくは、ここで本質的なビジネスマッチングとかができるようになったらいいなぁと。
一方で、宿泊のコンサルは、単発でなく継続的な契約なので、アフターフォローは個別でやってます。
なので、フォロー体制はばっちりだなって思ってたんですが、ふと思ったんです。
同一エリアだけど、同じ宿の人をここに入れて、つながりが強まったらおもしろいんじゃないかなって。
でも、前述したように同一エリアでコンサルしてる事を嫌に思われたら困るな…ってちょっと怖かったんです。
正直にさらけ出す
これからのマーケティングで必要なのは、正直にさらけ出すことだって僕は言ってます。
SNSに限らず、どんな事でもこれが大事だよって。
個人が情報を発信できるようになった今、嘘はすぐバレるし通用しない。
そんな事をお客さんに何度も何度も伝えていると、その言葉は自分への戒めになります。
自分はどうなんだ?って。
完璧な人間なんていないので、僕もそれが完璧にできてるとは思ってません。
だけど、まずはそこを意識するだけでいいと思います。それだけで違ってくる。
そう考えると、この僕の抱えてるモヤモヤに対して正直でないといけないなって思いました。
自分は、どう思って、どうしたいのか?
大事なのはこれです。
僕は、自信を持って、同エリアで同業種のコンサルをしても、個にフォーカスしてるので、違う売り方になると思ってるし、どちらかといえば、一緒にやる事で、発展性があると思ってる。
だったらそれを素直に発信した方がいいなって思いました。
その日は、偶然にも話の流れでTwitterの話になってました。
なので、両宿の紹介を同投稿でやってみようと。
同じ出雲エリアの個性的な二宿ですが、SNS上でそれぞれが発信を続けて、出雲という地に興味を持つ人が増えたらいいなって思います。もう、同業で限られたパイを奪い合ってる事を考える時代じゃないなと。宿は宿泊と料理を提供してるだけではありません。必ず、その宿にしかない独自の価値を提供してるのだと思います。そして、それは時代の変化と共に、どんな人が提供してるのか?に移ってきてると思います。それを伝えるのには、Twitterはすごく適してます。そして、それができれば、同業は一緒に旅館の魅力を伝え、残していく運命共同体だと気づくのだと思います。
これね。僕は、楽天の頃からこの想いは変わらずあります。
ネットの旅行会社では、競合と位置づけられてるじゃらん。
競うように、楽天限定プラン、じゃらん限定プランって作らされる。
でもね、それってすっごく小っちゃいことだなって思って無視してました。
僕の作ったプランが売れたら、それをじゃらんで売って下さい。自社で売って下さいと。
だって、旅館が潤わなければ、旅行会社の仕事なんてなくなるじゃないですか。
それをするのが僕らの仕事であり、それには同業種でパイの取り合いをするのではなく、運命共同体として業界を盛り上げていかないと。
思ってる事を投稿してすっきりしました。
心配事はやってみると案外大丈夫
同じ出雲の素敵なお宿「草庵」のイケメン若様(出雲で貴重なソムリエ)がツイッタのアカウントを作られました〜素敵なお写真が期待できそうです…( ´艸`) →@izumo_sommelier
— 出雲 はたご小田温泉若女将(オルタ) (@odaonsen) 2017年6月16日
なんと!はたご小田温泉さんが、草庵さんのTwitterの紹介をしてくれてる!!!!
いや、気を使ってた自分がバカみたいでした(笑)
これに限らず、自分が気にしてる事って、やってみたり、確認してみると案外大丈夫な事ばかりなんだろうな。
もう自分たちのところだけで囲い込もうとするマーケティングは本当にいらないと思った。
見ている人も、こうやって同業とも自然にコミュニケーションをとっているお宿さんの方が安心して泊まれますよね。
誰だって、囲い込まれるのは嫌な時代になってると思います。
それにしても嬉しかった。
なんか、ここ最近の仕事でいちばん嬉しかったかも。
出雲エリアで、自分本位でなく、コミュニケーションを重視したTwitterで発信する宿がふたつも出来たら、SNS世界の中で、きっとエリアに貢献する事になるだろうなって。
ふたつの宿のTwitterが、どんな風に育っていくか、本当に楽しみです!
改めて、僕はこのふたつの旅館が好きだなぁって思いました。
もしかしたら、宿によってはこういうのを嫌う宿もあるかもしれません。
でも、その時は僕は縁がなかったんだろうなって思います。
エリアの需要に合わせて、競合を見ながらスペックの対策をしていくコンサルもたくさんいると思うので。
どちらが正解という事ではなく、何を信じるかだと思います。
僕は時代は協調へ向かっていると確信してるので、コンサルの提案もそれに従ったないようになります。
囲い込みや競合対策なんて、もうやってる場合じゃないと。
旅館独自の個性や、どんな人がやっているか?にフォーカスした発信を続け、旅行に興味を持ってない人にも興味を持ってもらえるような発信をしてく必要があるなって思ってます。
これに共感していただけるお宿さんと、一緒に仕事をしていきたいなって改めて思いました。
そして、発信する事はお客さんを選べる事だと。
一緒に旅行業界を盛り上げていきたいお宿さんは、是非ご連絡下さいね。
今回、事例に使わせてもらったはたご小田温泉さんと草庵さんのTwitterはこちらです。
□はたご小田温泉さん
□草庵さん
はたご小田温泉若女将は、旅館の様子や周りの風景や若女将自身の事を。
料理長には、板場の様子や、料理素材の事、そして自分の好きな事や興味ある事を。
草庵の内田さんは、なんと本物のソムリエなので、お酒の事や好きな漫画の事とかを。
まだまだ慣れないところもありますが、楽しくやってくれてるようなので応援したいです。
よかったらフォローしてあげてくれたら嬉しいです。
出雲エリアがSNS上で盛り上がって、旅館以外の業種の人が続いてくれたらもっと嬉しいですね。
僕のこの話を聞いて、気にいらない旅館の人もいるかもしれません。
だけど、結局は僕はこういう話を正直にしたいので、初めからさらけ出しておいた方がお互いの為にいいなって思います。
自分をさらけ出しておけば、クレームも減るだろうし、お互いの為になるなぁと。
誰でもかれでもお客さまにしようと考えるから、ダメなんです。
あなたの会社や店のことを、大好きだと言ってくれるお客さまだけ相手にしてやっていけたら、それがベストです。
あなたのことを大好きだといっていくれるお客さまは、どれくらいいますか?#エクスマ思想— 藤村正宏 (@exmascott) 2017年6月15日
タイミングよく、僕のマーケティングの師匠である藤村先生のつぶやきがこれでした。
こうなる為には、自分の価値観を正直にしっかりと発信していかないとですね。
正直にさらけ出す事が、一番のマーケティングになると思いました。マジで!
僕の考え方やマーケティング論に興味を持ってくれたら、こちらの記事も読んで見て下さいね。
それでは、今日も最後まで読んでくれてありがとうございました!
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