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【旅館コンサル事例】ブログマーケティングで自社サイトの新規ユーザー数が約6ヶ月で5倍へ

SNSは消費において無視できない存在になってきてます。僕の専門は旅館の販促支援ですが、コンサル時においてそれを無視することはできません。しかしながら、SNSだけで全てを完結できるかといったらそんなことはありません。ビジネスの業態によっては、やはりSNSよりもWEB検索からの流入が多くを占めるのが現実であり、旅館業も例外ではありません。WEB検索から自社ページへの新規ユーザー数を増やすことは必須です。

今回は、僕のコンサル事例のひとつとして、わずか半年で自社公式サイトの新規ユーザー数が約5倍になったという事例を紹介します。

WEB検索への対策はブログが効果的

WEB検索への対策…というと、ひと昔前のテクニックで行うSEO対策が頭に浮かぶ人も多いかもしれませんが、小手先のテクニックだけでお客さんに魅力が伝わるほど今の世の中は甘くありません。大事なのは、自らの言葉で、お客さんが必要としている知識を伝えることです。そんな時、頼りになるのがブログです。伝えたいことがある時に、WEBページをひとつひとつ作るのは手間もコストもかかりますが、ブログであればパソコンでもスマホでもすぐに書くことができます。正しい知識でブログを書くことは、旅館にとって非常に重要なことです。

旅館におけるSNSとWEB検索の役割

また、SNSとWEB検索は別々に成り立っているというより、役割が違うともいえます。SNSで興味をひき、詳細はWEB検索をするというような、相互補助の役割を果たすこともあります。

旅行プランを立てるケース

旅行においても、その傾向は強くみられ、InstagramなどのSNSで興味を持った観光地やスポットなどを、WEB検索で調べながら旅行プランを立てるというケースがよくあります。

観光地と旅館の関連を示す

旅館にとって重要なのは、旅行者がSNSなどで興味を持ち、調べている検索ワードに対して「うちの旅館は関連あるんだよ」という事を知ってもらう事です。旅行者が知りたい検索ワードのひとつに、観光地や周辺のお店の情報があります。これらは、ほとんどの場合が旅館単体の検索ボリュームよりも大きいです。

おすすめプランの紹介や、客室や温泉の魅力といった、旅館単体のPR以外に、観光地や周辺のと絡めた打ち出しが必要ということです。

旅館におけるマーケティングの変化

観光地と絡めたPR方法は、今まではじゃらんや楽天といったポータルサイトの観光情報欄に、旅館を広告として掲載することが主流でした。

消費者が広告に慣れてしまった

しかし、消費者が広告に慣れてしまった昨今では、掲載されていることがオススメではなく、お金を払った広告であることが、意識的にも無意識的にも伝わってしまっています。

サイトごとのエリア分けの問題

また、決められたエリアによる区分けになっている為、県や地域をまたいだPRをすることが非常に難しくなっています。県境に位置し、本当は両県の観光地と関連がある旅館だったとしても、エリアが違うと掲載できないようになっています。

以上の理由から、ポータルサイトへの掲載はあまりおすすめできません。

WEB検索におけるブログの重要性

ここで役に立つのがブログです。ブログは自由に書かことができ、WEB検索への対応も優れています。使い方次第で、独自のメディアに育てることができます。

ブログの役割の変化

ひと昔前は、ブログは旅館にとって単なるインフォメーションの役割を果たしていました。天気情報や季節のお品書きの紹介、イベント情報やおすすめプランなどです。

しかし、SNSが発達した今は、そういった一時的な情報はSNSで事足りるようになっています。お客さんもSNSで簡単な情報を取得し、ブログはより深い情報が求められるようになってきています。

観光地情報の詳細をブログで発信

つまり、観光地の深い情報をしっかりとブログに書くことが重要になってきます。大事なのは間口の広げ方です。想像してみてください。お客さんはどういったワードで旅客の情報を調べるのか。

旅館の指名買いでない限りは、観光地やご当地グルメなどで調べるはずです。その検索結果を、じゃらんや楽天といったポータルサイト、観光協会のサイトに任せっぱなしでいいのか?ということです。

地域で旅館を営む人であれば、もっとお客さんに知ってもらいたい深い情報があるはずです。それを旅館自らがブログで記事を書くことが大事なのです。

旅館ブログマーケティング事例

僕らがコンサルしている旅館の事例で、観光地のブログ記事をしっかりと書くようになって、サイトの新規ユーザー数が約6ヶ月で5倍になった事例があります。WEBのコンサル業者で、WEB売上がほとんど発生してなかった旅館の売上を少し伸ばしただけで、前年度〇〇%UP!というような打ち出しをするところがありますが、この事例の旅館は地域で売上上位の旅館です。もともと少なかった自社サイトへのユーザー数を比率だけ伸ばしていいように見せている訳ではありません。大幅に実数としてUPしています。

実際のユーザー数・PV数の推移

これは、実際にその旅館の公式サイトへのユーザー数・PV数の推移です。横ばいだったユーザー数・PV数が、8月以降で大幅に伸びているのがわかります。

ブログマーケティングを取り入れたタイミング

この旅館では、有名観光地への交通機関などを調べたアクセス記事と、季節の大型観光イベントの記事を書きました。緑の矢印のタイミングでそれぞれ記事公開しております。

アクセス記事に関しては、1月の後半から各地域(関東、関西の主要地域やその他地方都市も)からの記事を書きはじめ、そのまとめ記事を4月末頃にリリースしています。

記事を公開して数か月後、検索結果の上位に出てくるようになった頃から、公式ホームページへのユーザー数が大幅に増加しているのがわかります。広告と違って、一時的なものではなく、ベースとして増えているのがわかります。また、広告と違って本当にお客さんが必要としている情報なので、信頼度も高いといえます。

ブログを書く上で押さえておきたい3つのポイント

ブログ記事はただ、書くだけでは効果を発揮しません。押さえておくべきポイントがいくつかあります。

タイトルと見出しの重要性

画像は、山口県岩国市にある観光地、錦帯橋へのアクセスを書いた記事ですが、タイトルの中に車・電車・飛行機・高速バスといったお客さんが実際に調べそうなワードを入れ込んでいます。

ブログ記事の中で、どの部分がWEB検索に反映されてるかを知ることが大事です。ほぼ、タイトルと見出しでどんな記事が書いてあるのかを認識されます。

この記事の見出しはこのようになってます。小手先だけのワードを入れ込むだけでなく、各見出しにおいてきっちりとお客さんが必要な情報を書いて、それに合わせた見出しをつけています。

どんなにいい記事を書いても、タイトルと見出しに検索されるワードが入ってなければ、必要としているお客さんに見つけてもらうことはできません。ワードだけ入れ込んでも、それに見合った情報が書かれてなければ、お客さんは必要ない情報とみなして離脱してしまいます。

正しい情報を、正しい知識で書くということが大事です。

内部リンクの重要性

この錦帯橋アクセス記事には、この画像のように、各地域からの交通手段はそれぞれ別の記事にリンクしており、そこで詳細の説明は行っています。ポイントは、これらのリンク先の記事も同じサイト内で完結しているということです。これを内部リンクと言います。

ポイント

内部リンクとは、自サイト内を行き交うリンクのこと。

評価されるサイトの傾向として、内部リンクが貼られているかというのがあります。つまり、情報が自サイト内で完結しているかどうか?がポイントになります。

観光地の記事を書いた時、必要になる情報はいくつかに分かれます。おすすめの飲食店、観光の見どころ、豆知識、アクセス情報などなど。それらの情報が、全て自サイト内で完結しているかが重要です。完結していればしているほど、専門サイトとみなされ、評価が高くなります。

旅館情報への誘導

上記2点をしっかり押さえて、ブログ記事を書いていけば記事の閲覧数は上がります。後は、このユーザー数をどのように旅館の売上につなげていくかです。

記事を読んでいるお客さんは、WEB検索で観光地を調べて入ってきてるという入り口になります。その為、旅館が書いている記事と気づかずに読む人もいます。

ブログ記事の下部に、画像のように旅館の写真や関連情報を載せるのが効果的です。観光情報を読んだ人が「せっかくならここに泊まりたい」と思ってもらえるような仕掛けが必要です。

写真だけで目を惹くようなハードが自慢の旅館なら映える写真を。人柄やアットホーム感が自慢の宿なら、人柄が現れるような関連記事を。食事自慢の宿なら食事自慢の記事に誘導して、旅館自体の魅力を知ってもらうことが大事になってきます。

まとめ

旅行するお客さんにとって、観光地は切っても切り離せないほど重要なウェイトを占めます。そう考えると、そこを調べてる人へのPRは必要不可欠です。

ただし、人々が広告に慣れてしまった今は、ポータルサイトへ広告を出すことは効率的とは言えません。また、地域分けによる制限もあります。

そこを全てクリアしてくれるのがブログです。まだ、ほとんどの旅館が観光地の情報を自サイト内で完結できるほど書き込んではいません。ここを整えるだけで、観光地という巨大な需要から自社サイトへの流入を引っ張ってくることができます。

この手法は、旅館だけに限らず飲食店やビューティーサロン、整体などでも発想次第で可能です。みんな心のどこかでいち個人店がポータルサイトよりWEBで評価されるのは不可能だと思い込んでないですか?ポータルサイトは情報は多いですが、深さは足りません。努力は必要ですが、広告と違って一度形を作ってしまえば費用をかけずに継続的に打ち出しをすることができますよ。

ワードの選定や書き方などのレクチャーのコンサルティングサービスを行なっております。詳しくはお気軽にお問い合わせください。業種や現在のブログ運用状況によって必要な対策をご提案させていただきます。

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