わいざんオンラインサロン

自分本位な営業は悪でしかない|売っている商品が何のために存在してるのか見失わないようにしよう

ぼくは個人での活動の他にもマーケティングコンサルタントとして、旅館の販促コンサルをやってます。旅館のプロモーション全般をプランニングしたり、プランの提案をしたりと、結構やってることは盛りだくさんです。

岡山県湯原温泉八景さんもコンサルしている宿のひとつ。

岡山県湯原温泉は、全国露天風呂番付で西の横綱に位置する砂湯が有名な温泉地。その砂湯の目の前の八景さんと現在お取引させていただいております。

ここはロケーションもこの通り抜群なんですが、なんと言っても料理が美味い!なんと言っても、料理の鉄人にストレート勝ちしたことのある料理長が顕在ですからね。料理重視で旅行を考える人には迷わずおススメしたい宿です。

 

コンサル時のぼくのスタンス

ぼくは、コンサルする時、かなり本音で話します。相手の機嫌をとって、その場をやり過ごすようなことはしません。だってお金を支払ってアドバイスを求められてるのに、ご機嫌取りとかしても意味ないじゃないですか。ぼくの言う事が全てだとは思ってませんが、少なくとも依頼をもらってる以上は真剣に考え抜いて、真剣に答えます。

そこで議論が生まれて、新しい形に発展していく事も少なくありません。しっかり話して、意見をぶつけあった後には必ず前よりいい形が残る。それが役割だと思ってます。そのくらい真剣にやってるんですよ、まぁまぁいい仕事してると思います。これは、旅館だけでなく個人コンサルでもそうです。

 

スーツ姿の丁寧な営業とカジュアルでアフロなぼく

毎月、販促会議として集まってあれやこれやと話してるんですが、この日は到着すると見慣れぬ顔の営業がいました。挨拶してみると、とある広告会社の営業マンでした。会社名は伏せときましょう。結論から言うと、この営業がまぁ最悪でした。久しぶりにこんな極悪人に会いました。見た目や物腰はすごく丁寧で柔らか。

ぼくなんてこんな「夏休みの小学生かよ!」って格好だったので、キチンとスーツを着て丁寧な彼より、どう見てもぼくのほうが失礼な奴に見えるかもしれません。

ただ、それだけにタチ悪いなぁと思った。名刺を渡された第一印象で「あ、この人ヤバイな」って感じました。幾多の商談をかいくぐってきたので、こういうのはすぐわかるのです。でもまぁ話は聞いてみることにしました。

 

業界をよくする為に伝えたい

念のためですが、ぼくはこの営業をめちゃめちゃに批判してスッキリしたいわけではありません。実際、この人に限らずこういう人はよくいるんですよ。だけど、それはもしかしたら会社の環境がそうしたのかもしれないし、他の場面では良い面もあるのは間違いないと思うのです。

これは、キレイごとでもなんでもなく本音です。ただ、どうしても言っておきたいのは、こんなつまらない仕事するなよと。業界が少しでもよくなるように少しでも啓蒙しておきたいのです。何様だって感じですけど、なんと思われようと構いません。そのくらい伝えたいことを今から書きます。

 

自分本位な営業は悪でしかない

何があったのかというと、この会社の売っている広告のリンクが無効になってたんですね。ほぼ1年間。ぼくもここの会社に広告を出してるのは知らなかったのでノーチェックだったのですが、フィードバックを聞きながら調べてたらリンクが無効になってました。

広告で、八景さんが紹介されてて、そこから宿の予約ページに飛ぶリンクが無効になってたんですね。

原因は、ページが去年リニューアルした時にリンクを新しいのに更新してなかったからです。ほぼ1年間、無駄な広告を払ってたわけです。(まぁそうでなくてもこの広告は打ち切ろうと思ってたのですが)

で、腹が立ったのは、リンクが無効になってるくせに、広告の費用対効果が●万円出てます!みたいな資料を作ってたわけですよ。嘘をついてるわけです。しかもそれを資料に落としてきてる。

当然、おかしいなって思うのでツッコミます。すると、苦し紛れに言い訳するわけですよ。

 

実際のやり取りはこんな感じでした

営業:「仰る通りです。この資料だけ見るとそう見えます。だから私が来たんです。」

わいざん:「いや、これ作ったのはあなたですよね?なんでこんな誤解を呼ぶ資料を作るんですか?」

営業:「そうです。だから口頭で説明しに来たわけですよ。(ちょっとドヤ顔)」

あまりに話が通じないのでちょっと笑ってしまった。でも、極めて冷静に話してます。

わいざん:「昨年9月にリニューアルした時、女将から連絡入れたと話されてますが、おかしいと気づかなかったんですか?」

営業:「おかしいと気づきました!この資料にもあるようにエリアの平均値が5,000PVなのに御社が20PVですからね。これは何かあるだろうなと思ってました!」

わいざん:「いや…おかしいと思ったら気づいた時点で調べましょうよ。3ヶ月おきにデータ出してるんですよね?そこで気づいたら言うべきじゃないですか?というかよくこんな資料出しましたね…」

まぁこんな感じであんまり悪いと思ってる素振りも無いほどに爽やかなんですよ。まぁ普通ならどう考えてもミスなので必死に謝るタイミングはもうとっくに過ぎてます。旅館の方は激高してます。そりゃそうでしょう。キチンと連絡入れたのに、差し変わってなく、そればかりか報告書に嘘まで書かれて…それでもなお…来季の提案をしようとしてくる…いや、このスピリッツはどこから来るんだろう?

ぼくは、もうこれ以上話してもしかたないなって思ったので、今日はもうお引き取り下さいとお願いしました。驚くことにそれでもまだプレゼンしようとします。いや!もうこれどう考えても無理やろ!!!なんでこの空気が伝わらないんだ!!!!

営業:「過ぎたことはもう言っても仕方ありません。それよりもぼくは未来の話がしたいんです!!」

いや、それお前が言ったらあかんやつやろ!!!謝った後にこっちが言うやつやろ!!!!

わいざん:「今日はお引き取り下さい。というか何でこの状態からまだいけるって思えるんですか?」

興味本位で聞いてみました。すると…衝撃の言葉が。

営業:「昨日がんばってこの資料作ったんです!!!」

いや、知らんがな!!!!!

もう諦めましょう。というと、ものすごく残念そうな顔をして、ようやく諦めてくれました。これはもう押し売りとかそういうレベルを遥かに超越している。

最後に、ひと言だけ言いました。

 

ぼくがわざわざこんなブログを書いてる理由

「旅館にとって●万円というお金を毎月支払うのは決して安い金額ではないんです。広告代払って後は見ていないという旅館にも非はあるかもしれません。だけど、さすがにリンクが活きてない広告で結果が出てるという報告書を作ってくるのはあまりに誠意がないでしょう。ぼくらは旅館にご飯を食べさせてもらってるんです。相手の為になる仕事をして、業界を発展させていかないと自分たちの首を絞めることにもなりませんか?」

実際にこういう報告書だけ見て、よく確認もせずに来年も契約してしまう旅館は多いのです。そりゃもちろん、出して終わり!でなくキチンとチェックしないといけないという側面もあります。でも、そこをフォローしてあげるのが営業の役目でしょう。ましてや、ここの会社は販売時に分析レポートも出すという条件で契約してたようです。であれば、平均値とあまりに乖離した時点で何かおかしいと相談すべきでしょう。

もうね、嫌なんですよこういうの。ぼくが書いたくらいでは無くならないと思いますが、書かずにはいられなかった。広告の効果が出ないからって、更新してほしいからって嘘をつくのはやめましょう。せめて契約中に、挽回する方法を必死に考えて連絡しましょう。

広告なんて、絶対当たるってことはないのだから、一緒に作るスタンスで付き合った方が信用されます。なんでこんな事になるんだろうなぁ。あと、旅館に限らず出した広告がどうなってるかはしっかり見ましょうね。ユーザーの気持ちになるって本当に大事。実際の広告がどんな風に出てるかは自分の目でみましょう。すると、意外とこんなところに出てたらユーザーにとって迷惑じゃん!ってことも結構多いですから。

 

もう2度とこんなブログ書きたくない

めちゃめちゃ好青年で、いい印象の営業マンでした。でも、それっていい加減な仕事でもうやむやにする為にそうなってるんじゃ…とすら思えた。

ぼくは、一緒に仕事するなら愛想がどうこうより、本音で付き合ってくれる人がいいです。じゃないと何も生まれない。

ちなみに、彼は帰り際にぼくに「広島にいらっしゃるんですよね。広島で今度会えませんか?」と、爽やかな笑顔で言い放ちました。まだまだ諦めてない様子。暇じゃないんでごめんなさいって断りましたけどね。何のために広告があるのか?これを見失ったら終わりです。

旅館の売上を上げる為に広告はあって、その為に仕事してるんじゃないのかってね。広告を売る為だけにまやかしの方法を罪悪感なく考える仕事になったら悪でしかないよ。勘弁してくれ。

では今日はこの辺で。もうこんなブログ2度と書きたくないわ!!!

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