先日、個人へのビジネスコンサルをしていて、こんな事を聞かれたので今日はこれに答えます。
ロングテールの法則って知ってますか?
インターネットの商品販売における考え方のひとつで、販売機会の少ない商品、いわゆる売れ筋ではないものを幅広く取りそろえる事で、その商品につくファンを幅広く増やして売上を大きくする考え方です。
これは、20%の売れ筋商品で全体の80%の売上が作られるという「20:80の法則」を、在庫を持たないインターネットでの販売が覆した理論となっています。
実際のお店でロングテールをやってしまうと、売り場の面積がいくらあっても足りないという事ですね。
ドラッグストア時代の経験からロングテールを考える
個人的には、実際の売り場でもロングテールはある程度意識したほうがいいケースもあると思います。
なぜなら、個を出しにくいチェーン店などでもそれが個になりうるから。
データだけを見てると、1か月に数人にしか売れない商品に見えても、その数人は他の商品も買っていく事が多い。
さらに、それらの商品は価格勝負にならないからです。
口コミも期待できます。そういうものを使っている人は、こだわりが強いケースが多く人に勧めてくれます。
店舗だと、全てに対応するのは難しいのですが、お客さんの顔をしっかり見てれば見極めは可能です。
ドラッグストアの店長だった頃に、これは僕の拘りでした。
あまり売れてない商品をカットする時に、パートさんにレジでどんな人が買っていくか聞くようにしてました。
一度、まったく売れてない商品をカットしたところ、パートさんから苦情をもらったことがあったからです。
店長、あれは売れないかもしれないけど、あれがあるから来てくれるお客さんがいるんですよ、と。
データには表れない価値がある事を知ったのはその時でした。
レジでお客さんと接するパートさんの情報を舐めてはいけないと強く思った時です。
効率化を求めると、価格勝負にしかならないと感じることもこのような経験から身をもって知る事になりました。
とはいえ、売り場に限りがあるのも事実なので、繰り返しますがそのバランスを見極める事が大事です。
インターネット販売においてはロングテールは常識
上記の理由から、ロングテールで商品を揃えるとファンがつきやすくなります。
インターネット販売では在庫を持つ必要はないので、一年に一回しか売れないような商品でも取り扱うことができます。
この方法で大成功したのはご存知Amazonです。
インターネット販売におけるロングテールは今や常識になりました。
さらに、インターネットの世界だと、商品を増やすと新しくURLが発行されます。
そうすると、Google検索に引っかかりやすくなるという利点もあります。
商品の取り扱いを増やして面を広げる。
インターネットの販売ではこれが常識になってきています。
好きな事をロングテールのように発信しよう
今回のブログで伝えたかったのはここからです。
商品を増やすと、ニッチな商品にお客さんがついてきて、売上の総数があがる。
これを。個に置き換えたらどういうことか?
それは、発信の幅を広げることだと思います。
好きな事や趣味をどんどん発信していこうという事。
仕事の事や、自分の言いたい事だけだと、なかなかそれに興味を持っていなければ見られることはありません。
グルメ、好きな本や音楽。
休日の過ごし方やスポーツなど。
なんでもいいんです。なんでもいいからあなたの好きな事を発信すると、それに反応してくれる人がでてきます。
幅広く個を発信する事は、あなたに興味を持ってもらうきっかけの面を広げる事になるのです。
今、付き合いがある人を振り返ってみると、つながりのきっかけはまったく仕事とは関係ない事だったという事はありませんか?
僕は結構あります。
カレーだったり、ラーメンだったり、音楽だったり…
そこをきっかけとして、僕の考え方やブログなんかを見て興味を持ってくれたりしている。
自分という商品の幅を広げる発信をするという事が大事なのがよくわかりますね。
切り口の多さは面の大きさ。
これはインターネットのマーケティングでは常識。個に置き換えると趣味、好きな事の多さはそのまま面の大きさになる。
好きな事をどんどん発信しよう!#yzanマーケティング
— 横山 文洋(温泉ソムリエYzan) (@yzan_travel) 2016年9月13日
仕事に関係のない好きな事を投稿してていいの?
答えはもちろんOKです!
是非、ラーメンばかりのブログを書いてみて下さい。
もちろん、専門性のある記事も書いてこそ入口が生きてくるという事も忘れずに。
僕もまだまだこれからです。一緒にがんばりましょう!