昔の話をします。
僕は社会人になってから三つの会社を経験して、その後独立しています。
一社目はハーティウォンツという広島のドラッグストアでした。
ここで、僕は1年10か月という、当時でも異例の速さで店長になりました。
ドラッグストアで商品を売るという仕事はとても楽しく、この頃の発想は今でも役に立つなって思う事がたくさんあります。
今日は、その中のひとつを紹介します。
想像力で疑問を持つこと
商品を売る時に必要な事、それは想像力だと思います。
そんなに果てしない想像力でなくても大丈夫。ちょっとだけ利用シーンを想像すれば圧倒的に差がつきます。
この商品は売れるかな?
と、向き合った時に、僕はまずその利用シーンを想像します。
例えばアイス枕。
風邪で熱がある時なんかに頭を冷やすあれですね。
夏場でもクーラーの代わりにアイス枕を使って電気代を節約しよう!なんて話もありましたね。
そんな時、僕がすごく気になったのは、なぜアイス枕の二個パックがないのかって事です。(今はあるのかな?)
アイス枕の利用シーンを想像したら、これ絶対二個ないと冷やし続けれないじゃん!って思ったんですよね。
『想像して疑問を持つ』
まずはこの癖を身に着けるとかなり視野が広がります。
疑問を解決する
疑問を持ったら、それを当たり前と思わない事です。
もったいないのが、せっかくそこまではいったのに…
「ま、なんか偉い人がこれに気づかないわけないからきっとなんか理由があるんだろう」
ってな感じで妙に大人になって見送ることです。
はっきり言って、世の中に単純な事が見落とされてる事なんて山ほどあります。
このアイス枕の事例は、ものすごくシンプルです。
ただ、二個パックを作って想像させるようなPOPを書くだけ。
ほんとそれだけだったのですが、二個同時に買っていく人がほとんどでした。
二個パックのJANコードが無くて、はっきりした効果検証はできなかった(レジで1個×2で打つしかなかった)のですが、結構売れました。
多分倍近く売れたと思います。
みんな、気づかなかったら我慢できるレベルなのか、実際に使う時になってから気づいたのでしょうね。
でも、そうなってからじゃ遅いんです。
購買意欲が高まってる時にそこを想像してもらう事が重要なんです。
多分、疑問を解決した売り方だったから、きっと感謝されたんじゃないかって思うんですよね。
熱で苦しんでる時に、1個買って冷却効果が切れた時にまた冷凍するまで冷やせないのーーーー?
ってなったら残念じゃないですか。
ちょっとでもこれはおかしいな…?と自分のアンテナにかかったら解決する場を作る事をおすすめします。
まとめ
疑問を持って、気づく。そしてそれを解決する。
すごくシンプルですが、この思考を身に着ける事は非常に大きな差となります。
二個必要という気づきを与えるだけで、その場で購入してもらえるわけですから。
夏の暑い夜にアイス枕を使っていて思い出したので書きました。
それにしても毎日暑いですね。
アイス枕って涼しくて本当におすすめですよ!これを見て買いに行く人は二個買って下さいね!
(※検索してみたら今では二個パックがアマゾンとかで売ってましたね。まぁ考え方ってことで!)
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