2018年2月8日。急遽、名古屋で開催された中田敦彦講演会に参加してきました。DJわいざん(@yzan_travel)でございます。
なんでそんな事になったのか…という話が、実は今回いちばん伝えたいことなんです。先にそれを話しておきますね。
目次
中田敦彦講演会に参加する事になった理由
その日は、岡山県で取引先の旅館のコンサルを終え、家に帰ってきてひと息ついていたところでした。
そこへ、突然入ってきたLINE。まぁ森子さん(@moriko_JUMP)からLINEが来るのは珍しい事ではないんですが、内容が穏やかじゃないなと。イベントにお客さんが来なかったら70万の借金をかぶる事になるって?いち個人がイベント開催でかぶるには結構な額です。
主催者ひらたそうしという男
そのイベントの主催者はひらたそうし(@hIRatA___)さん。この写真左の男。イベントは中田敦彦講演会です。見るからにボケっとしてますが、まぁ実際大ボケでポンコツであるという事が改めて証明されました。
まさにポンコツの証明です。
なんでそんな事になったのか聞いてみると、どうやらただの告知不足でした。SNSのタイムラインを見ても、講演概要がポツポツつぶやかれているだけ…いや、これはさすがに厳しいやろ!と思うと同時に「まだいけるな」って思いました。
内容がしっかり伝わってて、集客できてないのだと、中身を疑わなければなりませんが、今回の場合だと、ただ伝わってないだけ。しかも、あのオリラジの中田敦彦さんの講演会でしょ。これは伝わりさえすれば、話を聞いてみたい人はたくさんいるだろうと。開催まで残り2週間という厳しいタイミングでしたが、とにかく足掻いてみようと思いました。
そのひらたそうしというポンコツですが、実際には只のポンコツではなく、とんでもない才能を持ってます。それがこちら。えんぴつアート。遠くからだとわかりにくいかもしれませんが、色鉛筆の芯の部分で文字を彫っているのです。信じられませんよね?わかります。僕には到底できない才能です。
近くで見ると、この細かさ。そうしさんは、これをカッターナイフ一本でやってのけます。イベントの告知をする才能は全くないですが、とんでもない才能の持ち主である事は疑いようがありません。
真剣そのものです。てか、えんぴつアートってめちゃめちゃ目が疲れる!ほんと地道な作業!多分、かなり向いてない気がする!(笑) pic.twitter.com/oTfpCfe5Ns
— 横山文洋 (DJわいざん) (@yzan_travel) 2017年10月12日
僕も、実は一度そうしさんの個展に遊びに行った時に、このえんぴつアートにチャレンジした事があります。写真からもわかるように、口をキュッと結んで息を止めてがんばってやってみましたが、全然うまくできずに芯も心も何度も折れました。そうしさんハンパない!って痛感したのを覚えてますね。
出来上がりました!見事にYの文字!いやーやったらわかりますが、これめちゃむずいっすよ!そうしさんスゲーわ!彼女も美人やしホンマすげーわ!そんなそうしさんの個展がいま福岡の赤坂で開催中なんでよかったら行ってみてね!詳しくはこちらを→ @hIRatA___ pic.twitter.com/27YppPmRiB
— 横山文洋 (DJわいざん) (@yzan_travel) 2017年10月12日
僕のえんぴつアートの作品がこちら。Yの字をがんばって彫りましたがこの体たらく…でもですね、そうしさんは個展中の忙しい時であろうにもかかわらず、めっちゃ丁寧に教えてくれました。
実は、本心としては「やりたいなんて言うんじゃなかった」と思いながら、いつギブアップしようかとタイミングを見計らいながらやってたのですが、そうしさんがあまりに熱心に教えてくれるので、断りづらくなって最後までやったという(笑)
そのおかげで、ひとつの作品が作れて嬉しかったです。この人柄の良さがあるから、今回も手伝おうってスッと決めれたってのはあるだろうなぁ。
話題のキングコング西野さん作のレターポットも、そうしさんにかかればこの通り。ただ、この才能はイベントの集客とはまったくもって関係がなかった!
一方で僕は、えんぴつアートのような細かい器用な手先は持ち合わせていませんが、SNSの運用はイベントの集客は割と才能がある方だと思います。なので当日まで、僕は必死に手伝う事にしました。
それぞれの才能を、それぞれの場所で活かす。名古屋で講演を聞いた僕は、これが中田さんの言いたい事であると感じています。
そうしさんが中田敦彦講演会を開催したい理由
ただ、忘れてはいけないのが、何故そうしさんが中田敦彦講演会を開催したいと思ったかというところ。主催者の想いは大事です。そこが気になったのでそうしさんに聞いてみました。
病院などの医療系は既存のルールがかなり強いんだと思うんです。
中田さんの話を聞いてもらって、既存のルールに縛られない医療人を増やし、患者さんの可能性や視野を広げれないかな。と思いました。
説明下手で申し訳ないですが、この本や講演会で医療人の心が軽くなって、患者さんと楽しいリハビリテーションが出来たら素敵だな。と思いました。本人のブログより抜粋:https://lineblog.me/sohshi_hirata/archives/897776.html
そうしさんは、自身も医療従事者である事から、医療現場に新しい風を吹かせたいという気持ちから、中田さんの話をみんなに聞いてほしいと思ったようです。
冒頭部分だけ読むと、まるでひとりでに借金を背負わされたような展開に見えますが、自らの意思で、想いがあって開催を決意したようですね。…「いや、それなら告知がんばろうよ」って思いますよね。それはわかってるんです!わかってるけど、それがそうしさんなんです。繰り返しますが、愛すべきポンコツ野郎なんです。
中田敦彦講演会福岡の詳細はこちら
こんな流れで、急遽福岡の中田敦彦講演会に巻き込まれる事になりました。もちろん何の得にもなりませんが、何とかそうしさんの力になりたい!ポンコツですが、愛すべきポンコツである事は間違いないです。
講演会は22日の19時から。前日にはRADIO FISHのライブもあって、セット割引や親子割、サイン会セットもあるようです。ぱっと見わかりにくいのでまとめておきますね。
RADIO FISH ライブ
会場:福岡 BEATSTATION
福岡市中央区渡辺通4-11-4
開場:18時00分
開演:19時00分
チケット:4,500円 ※別途ワンドリンク
講演会セット6,000円
中田敦彦講演会
会場:カノビアーノ福岡 5F
福岡県福岡市中央区大名1-1-12(5F)
開場:18時30分
開演:19時00分
チケット:下記参照
前売り4,000円・当日5,000円
親子セット6,000円(大人1人子供1人、入場時に親子一緒にお越しください)
サイン会付チケット6,000円(講演会前に行われるサイン会チケット付き)
※サイン会は18時15分から開始。
各種チケットは下記リンクより購入できます
https://sohshihirata.thebase.in/
ここまで読んで、既に「これは行きたい!」と思ってくれた方は、リンク先からチケットを購入してもらえたら嬉しいです。ちょっとでもそうしさんの役に立てたら嬉しいなぁと。
ただ、僕もおすすめする以上は、どんなものか知っておく必要があるなと思いました。そんなわけで、急遽名古屋の講演会に行ってみようという事になったのです。この時点で僕は4,500円(名古屋のチケット代)の赤字です。おもろい。
中田敦彦講演会名古屋の感想
名古屋の主催者は、先日から何かと僕のSNSでも話題に上がっているTOLANDのオーナーのサム(@Toland333)という親指に似た男。会場はTOLANDの入ってるビルの5階にあるイベントスペースでした。
会場は大盛況で、人であふれかえってました。うーん、やっぱり告知の問題という事がよくわかる(笑)僕をこの件に巻き込んだ森子さんも来てました。
オリラジあっちゃんの講演会に来たけどチケット代が千円足りなかったので森子さんに借りてしまった…まさか森子さんにお金を借りる日が来るとは…#屈辱感 pic.twitter.com/8aHwdGMxhl
— 横山文洋 (DJわいざん) (@yzan_travel) 2018年2月8日
チケット代が足りなくて、不覚にも森子さんに借りてしまった事(返済済み)はまぁご愛敬。
講演会の感想ですが、結論から言ってハンパなくおもしろかった。言ってよかった。さっき4,500円の赤字と言いましたが、もう充分回収できた程におもしろく、学びがあった。印象に残った事を簡単にまとめますね。
話の組み立てかたがハンパない!
写真はカメラマンてんちゃん(@Be_Day0326)にお借りしました
実はですね、講演が始まってから20分くらいは、こう思ってたんです。
「笑えるけど、特に学びがあるわけではないなーって。」
以前、中田敦彦さんの講演を聞いたことが一度だけあって、それが西野亮廣さんの世界一おもしろい大人の為の学校、サーカスでした。その時は、ひとつのテーマを掲げて、畳みかけるような勢いで次々に話を展開していくスタイルだったので、イメージと違ったのか…なんだかゆっくりと始まって、淡々とエピソードを話していく感じでした。
ところが、30分を過ぎたくらいのところから、今までの話の伏線を全て回収するかのような畳み方。人には、誰もがその人だけの才能があり、天才。それをどこに配置するかが大事だという、希望しかない話で終わりました。
特に印象に残ったのがこの言葉。
「みんなから才能がないなーって言われてる人に程、会ってみたい。絶対そんな事ないから。」
じっくりその人を見て、どこにその人の役割があるかを分析したいそうです。絶対に誰もがその人だけの才能があると。その時の中田さんの表情はすごく優しく、希望しか感じなかったです。これ、マジで生で聞いてみてほしい。
50分の持ち時間の中で、ずっと話を盛り上げてるわけでなく、ゆるやかに話してた伏線が、後半で一気にこの一言に集約される感じの講演でした。持ち時間が50分だったから、こんな組み立てになったのかなーと。
奇しくもDJで60分セットを最近任せてもらえるようになった僕はそう感じました。DJで35分持ち時間の時は、ただひたすらアゲてればよかったけど、60分になると緩急が必要になると。最近森子さんにアドヴァイスを受けたばかりだったので。
あくまで僕の感想なので、中田さんの意図はわからないですけどね。でも、ひとつ言える事は、講演50分、その後の質疑応答10分を中田さんに預けて損はないという事。それほど話の構成が飽きさせない、おもしろいものでした。
制限された環境がヒットを産む
中田敦彦さんが手がける音楽ユニット、RADIO FISHの大ヒット曲『PERFECT HUMAN』の話。
意外だったのが、この曲はRADIO FISHの作品としては6曲目だそうです。いや、完全にデビューシングルで大ブレイクしたのかと思ってました。ここに至るまでの過程があったようで、その話がまたおもしろかった。それは、先ほどの才能の話にも結び付くエピソードなんです。
簡単に言うと、中田さんは踊りも歌も、それほどうまいわけじゃないのに、センターでスポットライトを浴びたかった。この常識では考えられないような環境が、『PERFECT HUMAN』を産んだのです。普通に歌が歌えて、踊れていたら、サビだけ中田さんが出てくるというインパクトある形は生まれなかったわけです。
歌えないけど、センターに立ちたい…そんな制限された環境だったからこそ、他と違うものが生まれたという話。いや、生まれざるを得なかったという話。「常識ではこうだから」というのに無理して合わせなくていいわけですね。合わせないからこそ、他と違うものが生まれ、爆発的なヒットを産むという事です。
ポイントは、相方である藤森慎吾さんの特殊な才能にあるといいます。藤森さんは、中田さんが目立つ為のお膳立てを違和感なくする事ができ、それが才能だという事です。
才能ってのは、何も全員がセンターに立って、注目を浴びるという事だけではないと。自分を殺して、誰かの為に尽くせる事も立派な才能だという話です。こんな風に、人にはその人だけの役割があって、それをどう配置するかがおもしろいと中田さんは言うわけです。
圧倒的な成功者から講演会で話を聞いた時、僕はモチベーション高く「やるぞ!」って思って行動したくなりますが、考えてみれば、世の中の全員がそうでなくてもいいわけですよね。それをサポートしてくれる人や、目立たないところで支えてくれる人が絶対に必要なわけです。中田さんの話は、そういう意味で今までにない斬新な切り口でした。誰もが自分の役割や、才能を見つめなおせるような時間。これは多くの人に聞いてもらいたい講演でした。
もうひとつ、講演会に行って欲しい理由
名古屋講演でのお客さんからの質疑応答シーン。写真は先ほどと同じくてんちゃん。
急に巻き込まれて参加した講演会でしたが、得るものは大きかったです。僕も、中田さんのような視点で人に接してみるようにしたいと思いました。…と、そんな気楽な感想ブログを書いてればいいのですが、すっかり忘れてましたが大事なのは福岡の講演会の集客がピンチだという事(笑)
相談を受けてから、情報発信を工夫したり、ピンチだという事を素直にSNS上で発信してもらって、だんだんとチケットも動き始めてきたようです。だけど、とにかく残された期日がない!売れてはきたけど、まだまだそうしさんのピンチは全く脱してないのです。
こんな時、一人で考えてても限界があるので、ある人に相談させてもらいました。それが今回の講演会のオーガナイザーである田村さん。先日のキングコング西野亮廣さんのリベンジ成人式の発起人であり、実行までやりきっためちゃめちゃ頼りになるし、熱い人です。
リベンジ成人式では、ボックスティッシュを10箱準備しようと思い、間違って6個パック×10で発注してしまってバックヤードをティッシュまみれにした事で有名な田村さん(このエピソード超好き!)ですが、相談してみるとバリ頼りになりまくる。
田村さんからいくつもアドバイスをもらいましたが、その中で僕の視点が完全に抜け落ちてたのが質疑応答の価値。今回の講演では、50分の講演の後に10分間の質疑応答が用意されてます。これに価値がある事をしっかりと伝えた方がいいと。
若い頃、プロデューサーとしてオリラジと一緒に仕事をしていたという田村さん曰く、オリラジ中田さんは、ずっと順風満帆な人生を生きてきたわけではないと言います。
芸人としてのブレイクは早かったけど、他と違うスタイルだった為に生まれた葛藤や、学生時代も全てがハッピーだったわけではなく、その中で試行錯誤しながら生きてきた人だから、共感が生まれやすいのではないかと。
なるほど。確かに名古屋の質疑応答の時のシーンでは、確かにそんな事がありました。お客さんから、モチベーションをあげるにはどうしたらいいか?という質問が出た時の中田さんの答えは「モチベーションが常に高い事も必ずしもいいわけではない」という答えでした。
これも、結局は役割の話で、役割によってはモチベーションの高さが仇になるケースもあるという事です。『PERFECT HUMAN』の藤森さんの話がわかりやすい。変にモチベーションが高いと、中田さんが歌も踊りもそんなにうまくないのにセンターに立ちたいという事に対して「それはオレは違うと思う」という自己主張される事にもつながる可能性があるという事です。必ずしもモチベーションが高い事がいいという事ではないという事。全てはその人だけにしかない役割であり、才能だというわけです。
この回答を会場で聞いてた多くの人は、救われた気持ちになったんじゃないかなーと思いました。リーダータイプの人も、これを聞くことで周りの人への接し方の気づきになったと思います。
こんな風に、中田さんと一般の人から出る質疑には、とんでもない共感が生まれる可能性があるという事です。葛藤と共に進化してきた人だからこそ、答えられる切り口がある。これを聞きに来るだけでも相当な価値だと。だって中田さんに質問できる機会も、その答えを聞く機会もほとんどないわけですからね。
福岡中田敦彦講演会を成功させたい!
巻き込まれる形で始まった中田敦彦講演会in福岡ですが、もう今時点で結構自分の為になったなーと感じてるのがおもしろいところ。行く予定のなかった講演会が聞けて、内容がおもしろかったし、こうやってブログを書いてると考えがまた自分の中に入ってくる。田村さんの考えもじっくり聞くことができて、改めて視点が深いなって知ることができた。
崖っぷちなのは変わらないけど…
何より、やっぱりひらたそうしさんって人の人柄が好きで、一緒にこうやって毎日告知して、集客の方法を考えてるっていう時間が楽しいなぁと。いや、相変わらず崖っぷちですよ。だけど楽しい。森子さんもいろいろ考えてくれてるし、発信していくにつれて、段々と協力してくれる人も増えてきてる。
そうしさんに、レターポットのえんぴつアートいいですね!って言ったら、僕の名前を入れたものをバナーにしてくれました。めっちゃ気に入ってます。
昨日、リツイートしてもらったレターポットのえんぴつアートのバナー、そうしさんの好意で欲しい人の分も作ってくれるそうです。完全無料なんで、ゆっくり待てる優しい人のみお願いします!このツイートにリプもらえたらそうしさんにつなぎますよ〜詳しくはブログを。https://t.co/VEdw8YfS2S
— 横山文洋 (DJわいざん) (@yzan_travel) 2018年2月13日
希望者の分は作ってくれるとの事なので、詳しくは上記ツイートからのそうしさんのブログを読んでみて下さい!
告知のご協力をお願いします
福岡や、福岡近郊の人に、イベントの詳細や価値が届いて欲しいなーと思ってます。存在が知られてダメなら諦めもつくけど、知られてないのにこのまま終わるのは勿体なさすぎる。もし、このブログを読んで講演会楽しそうだなーとか、そうしさんってポンコツだけどいい奴だなーとか思ってくれた人は、お手持ちのSNSでシェアしてくれたら嬉しいです。
こんな人に聞いてほしい!
役割の話なので、企業全体で聞いたらチーム力をあげる気づきになるんじゃないかと思ったりしてます。福岡の企業の社長、このブログ読んで全社員で講演を聞いてみたくなったら連絡ください!そうしさんにつなぎますので。
講演まで後あと8日。ドラマは生まれるのか…最後まで足掻きます。見届けて下さい!