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勝ち組だったはずの男が、最後に頼った先が意外すぎて涙が止まらない…

オレは今、戦慄している。何気なく眺めていたTwitterのタイムライン…我が目を疑った。

みなさんは、勝ち組と言われてどんな想像をするだろうか?

お金持ち?事業に成功し名声がある?

ここでは、その両方を満たす者と定義しよう。お金があるだけでは勝ち組とは言えない。名声があるだけでもダメだ。

富と名声。

このふたつを同時に手にした者、それを勝ち組とする。そういう意味で小西工事は勝ち組だった。

小西工事、通称スバキリ。日本でただ1人の風水切り絵師である。みなさんは風水切り絵師と言われてピンときますか?おそらく多くの人が頭に謎マークが浮かんでるだろう。それもそのはず。風水切り絵師とは、彼が勝手に付けた肩書きで、切り絵を売る際に風水の要素を取り入れるという画期的なシステムだ。自分で作り出したので日本でただ1人。なんとも合理的でソツがない。

スバキリというのは「素晴らしい切り絵作家」の略。よくもまぁこんな恥ずかしい呼び名を自ら名乗ってるもんだ。今日オレは、みんなに小西工事という男について話したい。

小西工事は切り絵作家でありながら、お金の専門家である。かつては自らファンドを立ち上げた経験もある。まぁそのファンドはリーマンショックで億単位の多額の借金を背負い、倒産したらしいのだが…特筆すべきはその負債を全て自分の力で返済しているところである。

「オレ、お金の専門家として儲けているよ」と言われるより、ドン底から這い上がったというエピソードを能面のような顔で淡々と語る方が説得力あると感じるのは僕だけだろうか?

どうもその感覚は僕だけではないらしい。その証拠に小西工事はお金に関するセミナーを自主開催し、なかなかの人気を誇ってる。それどころか、いよいよそのお金の知識をネタに出版にも取り組むらしく、現在予約販売を中心としたクラウドファンディングに挑んでる。

開始から数週間で、既に100万円を超える支援が集まっており、500冊もの予約注文が入っている。お金だけでなく、人望もあるというのが見えてくる。彼はこの本をキッカケにさらなるマネーを稼ぎ、人望という名のトラストを貯めに貯めるだろう。

富と名声。

まさに彼こそが「勝ち組」の名に相応しい。小西工事とはそういう男である。

小西工事という男は、とにかくスマートだ。淡々とやるべきことをこなし、焦ることはない。あまりの焦らなさに一部の身近な人からはストレスの対象になっていたりもするが、当の本人はどこ吹く風だ。涼しい顔をしている。

ファンドを潰し、背負った億単位の借金を返せてるという自信からか、彼は何もやるにもスマート。そして、取り組んでいるプロジェクトが成功すると…

「実は、今回のアレは作戦でね…」

と、悠々と種明かしをしてしまう。この余裕こそが、彼が切り絵なんていう、どう考えても売れそうにないものを本業にして、食っていけてしまう底力のようなものである。

常に余裕があり、スマート。

これが周囲の人間から見た彼のイメージで、オレ自身もそのように思っていた。

ところが…だ。

オレは今、戦慄している。何気なく眺めていたTwitterのタイムライン…我が目を疑った。

小西工事が、過去にバズったツイートのリプ欄に、自らのYouTubeを告知している。

インド人の友人から

「なぜ日本人は死ぬ間際に物の値段を気にするのか?」と聞かれ、

は?

ってなって見せてもらうと、ヤクザ映画で、刺された男が立ち上がり「なんぼのもんじゃあああ!」って叫んでいる所

字幕が How much? ってなってた

誰やねん、これ訳したやつ!

「チキショウ…誰が小西さんにこんなことさせたんだよ…YouTubeってのは、こんなにも残酷なのかよ…」オレは思わずそうつぶやいた。

Twitter村では、多量に拡散されたツイートのリプ欄では投稿主が最も言いたいことを伝えていいというルールがある。つまり「バズったら宣伝していいよ」ってやつだ。

ただ、その多くは現在進行形で行われる。どういうことか?今、バズってるツイートに、今、宣伝したいことを投稿していいよってことだ。

画像をよく見てほしい。

2018年12月16日。

そう。小西工事は9ヶ月近くも前のバズったツイートをわざわざ探し出し、そこに自らのYouTubeの宣伝を貼ったのだ!

この令和の時代に、である。言うまでもなく2018年12月16日は平成だ。つまり、一時代前の産物にすがったわけだ。

あの勝ち組の小西工事が…オレは信じられなかった。

嘘だろう?嘘だと言ってくれよ。YouTubeを本気でやってるのはわかる。チャンネル登録を伸ばすのに必死なのもわかる。YouTubeはチャンネル登録1000人と1年間の総再生時間が4000時間で収益化の対象になるのだが、それがハードル高く苦戦してるのもわかる。

わかる…が、だ。

あれだけ人望を持ちながら、最後に頼った先が…平成のツイートだなんて…

誰か助けてやれなかったのか。

クラウドファンディングに支援したみんな。

お金のセミナーに参加したみんな。

そして、いつも楽しくイジられてる小西工事に笑わせてもらってるみんな。

お前ら…チャンネル登録したのかよ!

お前らがチャンネル登録しないから…お前らがチャンネル登録しないから!!!

こんな過去の栄光にすがるような事になってしまったんだろう。想像してみろよ。チャンネル登録増やす方法ないかなーと思ったその瞬間に!オレら仲間より前時代にバズったツイートを頼りにされちまったんだぜ…

どんなツラして検索したんだろうなぁ。それとも、バズった記念にどこかに保存してたのかな。いずれにせよ、考えただけで涙が止まらない。

小西工事のYouTube、スバキリガジェット通信は父と娘が遊びを追求するチャンネル。

ちょっと小西工事の声が夏に隆盛を誇るセミに負けてて聞きづらいところはあるんだけど、なかなか微笑ましいチャンネルなんだぜ。父と娘。応援してーじゃねーか。

なぁ、みんな。ここまで読んでくれたみんな…まずはありがとう。こんな駄文に付き合ってくれてありがとう。本当に申し訳ないと思ってる。

ただ、ここまで読むってことは…アンタ、楽しいのが好きなクチだよな。

この平穏な日々の中で、何か楽しいことがないかなって探してるクチだよな。

小西工事もそうだった。あいつは、1年ちょっと前は家で引きこもってゲームばかりしてたんだぜ?

でも今はどうだ?こんなに沢山の仲間がいる。(チャンネル登録してるかは不明)

これを読んだアンタが、もし小西工事を知らなくても大丈夫。アイツはいつでも能面のようなツラでアンタが輪に飛び込んでくるのを待ってる。

小西工事のTwitter

まずはTwitterをフォローして、アイツの発信見てやってくれよ。で、気が向いたらチャンネル登録もしてやってくれ。

スバキリガジェット研究所

もう二度と、仲間より前時代のツイートを頼る人が現れませんように。その為にも、僕は挑戦するアナタを応援する。

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