8月9日。今日は6日の広島に続いて、長崎に原子爆弾が落とされた日です。
まず、大前提として、原爆によって命を落としてしまった人たちや、あの戦争の犠牲者に心から祈りを捧げます。
そのうえで、今日のブログでは「原爆の被害より甚大である」と言われた東京裁判について書きます。
東京裁判とは、あの戦争の戦勝国である連合国が、敗戦国である日本を国際法を無視して裁いた、報復裁判です。
この言葉は、その東京裁判の唯一の国際法学者である、パール判事の言葉です。
原爆の被害よりも甚大とはどういうことか?
この言葉を考えることで、僕は原爆の本当の悲惨さが見えてくると考えています。
東京裁判をちょっとだけ詳しく
前述した通り、東京裁判は戦勝国が敗戦国を後付けで裁いた報復裁判です。
そもそも裁判とは何かというと、法律に従って審判を行うものです。
つまり、法にないものを裁くことはできません。これが法の原則です。
戦争は、国と国との外交手段のひとつなので、適用されるのは国際法になります。
国際法に、戦争をしたこと事態を裁く項目はありません。
それを、連合国は後付けで、日本が戦争をした事によって、平和が脅かされたという、法にない裁きを行ったのです。
そしてこれは、予め日本を有罪と決めつけ、そこに誘導するだけの仕組まれた裁判とは呼べないものだったのです。
ちなみに、戦争はこの後もたくさん起きてますが、このような裁かれ方をしたのは日本だけです。
東京裁判の被害
この東京裁判によって、日本は裁かれました。
そして、それは国全体というより、軍に集中しました。
ここで、人々は刷り込まれてしまったのです。戦争は軍が暴走して行った悪行だと。
これこそが東京裁判の狙いで、連合国が絶対的な正義であり、日本が絶対的な悪であるということを刷り込む為に行われたパフォーマンスだったわけです。
この効果は恐ろしいほどに日本人の志を砕きました。
そんな中で、唯一の国際法学者だったパール判事だけは、法の下において、日本の無罪を主張しました。
同情とかではなく、正しく法を適用しただけだと主張してます。
そして、この裁判の一番の被害者は法の真理だとさえ言ってます。
本当の戦争犯罪
戦争において、民間人の虐殺は禁じられてます。
ということは、言うまでもなく原爆投下は民間人の大量虐殺である、恐るべき戦争犯罪です。
しかし、それは裁かれる事はなかった。
それどころか、日本軍を悪と刷り込む裁判は、原爆を落とされたのも日本の責任だとさえ思わせてしまった。
広島の原爆慰霊碑にはこう書かれてます。
「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」
これを見た、パール判事は憤りを感じたそうです。
過ちとは何を指しているのか?
ここに祀られてるのは原爆犠牲者の霊であり、その原爆を落としたのは日本人でないのはあきらかだと。
そして、この過ちがもしあの戦争を指しているならそれも違うと。
あの戦争は、欧米列強の侵略から日本が身を守るために行った自衛の為の戦争だと。
パール判事は、東京裁判で何もかも日本が悪かったと植え付けられた効果が、ここまでだとはと憤りました。
そして、「東京裁判の被害は影響は原爆の被害より甚大だ」という言葉を残したのです。
原爆の被害よりも甚大だということ
考えてみれば恐ろしいことです。
戦争犯罪を行った国ではなく、被害を受けた国が過ちを慰霊碑の前で詫びているのですから。
ちなみに、東京裁判を主導したマッカーサーは、裁判が終わってわずか二年後に、東京裁判は間違いであった事を正式に発表してます。
原爆の被害は恐ろしいものです。
直接的な被害はもちろん、放射能による遺伝が長く被爆者を苦しめています。
それは重々わかった上で…
わかった上で、パール判事のこの言葉に僕は同意します。
日本があの戦争を戦ったのは、何度も言いますが自衛の為です。誇りがあった。
東京裁判の影響は、今もなお日本人の意識に根付いている。
原爆によって命を失った人の前で、過ちと詫びる事がどういう事なのか。
まさに、パール判事の言葉通り、原爆の被害を気持ちの部分まで拡大してるのが東京裁判だと思います。
ただ、最近思うのは風向きが変わってきてるということ。
ちょっと前までは、あの戦争で日本が悪くないという事はとても言える空気ではなかった。
実際、僕も日本が悪かったと思ってた。
僕も戦争は嫌です。本当に。二度とそんな事は起きて欲しくない。
だけど、真実は知っておきたい。
真実を知れば知るほど、国が存在する以上、争いがなくなるというのは難しいという事がわかる。
ただ、それを知って戦争が起きて欲しくないと思うのと、知らずに盲目的に思うのだと大きく違うと思う。
72年前に、長崎で犠牲になった人たちに祈りを込めて、今日のブログは書きました。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
□戦争に関する記事を毎年8月は書くようにしようと思います。