【感想まとめ】ちびしかくちゃんのブラックさがすごい!|さくらももこセルフパロディ

僕は昔からとにかく本が好きで、漫画も死ぬほど読んできました。所有している単行本の数は、実に10,000冊は超えてます。

めぞん一刻やドカベン、あしたのジョーなどの往年の名作から、三月のライオンや俺物語!!などのハートフルな漫画、コジコジやハトよめなどの不条理でシュールな漫画など様々なジャンルが好きです。

そんな僕が、これはすごい!と思った漫画…それがちびしかくちゃんです。

さくらももこ作・ちびしかくちゃん

タイトルとキャラデザインを見ると、いかにも悪質なパロディ漫画に見えるでしょう?

でもですね、これはれっきとしたさくらももこ本人のセルフパロディ漫画なのです!

まる子に対して主人公のしか子は、顔が四角くて、「何かと角が立つ」からちびしかくちゃん。もうこの時点でかなりすごい!

まる子より強かさに欠けるしか子に対して、たまちゃんやおじいちゃんなどの他の登場人物は、全体的にしか子に対してあたりがキツイ性格に様変わりしています。

このブラックさはさくらももこの真骨頂としか。自らの代表作をこんな風にパロディにしちゃうのはすごい!としか言いようがありません。

ちびしかくちゃんの世界観

見てください。この一巻の表紙を…

ファンならずとも、爆発的にヒットした名作なのでわかる人が多いのではないでしょうか?

 

そう。表紙から既に完全パロディ!

しかもセリフが「あの…わたしですいません…」って完全にちびしかくちゃんの世界観を表してます。

さすがです!さくらももこさすがです!!

ちびしかくちゃんの世界観は、とにかくしか子が怒られてばかり…軽い気持ちで読むと精神的に凹みます。これがさくらももこの真骨頂・ブラックユーモアを楽しむつもりで読んでください。

しか子のクラスメイトもこの通りブラック…

丸尾くんがベースの下留尾くんなんて、しか子の顔が四角いだけでこの言いよう…でもね、この漫画のすごいところはこんなもんじゃないんですよ。

下留尾くんもブラックだけど、それを上回るのがこのだまちゃん。

たまちゃんではなく、だまちゃんです。しか子といつも一緒にいるこのだまちゃんがとにかくブラック!

待ち合わせに10分遅れただけでこの怒りよう…インスタントラーメン以下って…

ちびまる子ちゃんの方では、まる子とたまちゃんがタイムカプセルを神社に埋める回で、たまちゃんが留守番で出れなくてまる子が起こるシーンがありましたよね。それをベースにしてるんでしょうけど、だまちゃんのこの怒りようは完全に救いがないです…

ちびしかくちゃんが教えてくれること

アニメちびまる子ちゃんを見て、まる子に憧れるしか子。

僕がこの漫画を見て思うのは、自分を大事にのびのび生きてかわいがられるまる子と、いつも人の目を気にして他者目線で生きて、結局周りから怒られるしか子の比較です。

しか子はまる子を見て、自分の性格の問題なのかなぁと思い悩みます。

最終的にいつも謝ってますが、全部濡れ衣なわけです。

自分を出すというのは怖いかもしれないけど、勇気を出して伝えるという事も大事だって事がわかりますね。

ちびしかくちゃんオススメです

だけど、たまにはこんなハートフルなシーンも。

だまちゃんが見せた優しさに「ありがとう」というしか子。

なんかこのシーンたまらないんですよね!

誰もが人は多面性を持ってて、だまちゃんも意地悪な面が全面に出てますが、きっとそれだけでは語れないんだろうなと。そんな事を思わせてくれます。

とはいえ、全体的にはかなりブラック。

さくらももこらしさが味わえる名作だと思います。よかったら読んでみて下さいねーー!!

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